子育ての方針は夫と一致していると思っていましたが、ある日、息子の自立について話した際、夫から耳を疑うような言葉が返ってきたことがありました。その出来事は、夫婦であってもお互いの「当たり前」は違って当然なのだと、痛感させられるきっかけになったのです。
「自分で上履き洗ってみたら?」のひと言から
息子が小学生になり、身の回りのことは少しずつ自分でできるようにさせたいと考えていました。学校の準備や整理整頓など、できることから挑戦してほしいと思い、夫婦でよく「自分のことは自分で」と伝えていました。
1年生の夏休み明け、私は息子に「そろそろ上履きを自分で洗ってみない?」と提案。すると、息子は「え〜めんどくさい……」と渋い顔を見せます。
「お母さんは小学生のころ、自分で洗っていたよ」と伝えつつ、横にいる夫にも同意を求めました。ところが……。
一貫性のない衝撃発言
夫は「俺、一度も上履きを自分で洗ったことないよ!」とまさかのドヤ顔。あろうことか「そもそも上履きって、自分で洗うものなの?」と言い出したのです。その瞬間、私はあまりの衝撃に言葉を失いました。
普段は私以上に「自分のことは自分でしなさい」と厳しく言っている夫からの、真逆の発言。思わず「えっ?」と固まってしまう私をよそに、息子は「ほらね! 父ちゃんも洗ったことないって!」と、強力な味方を得てうれしそうにしていました。

