今思えばささいなことも産後の私には…
義母にとっては、気心知れたお隣さんとの笑い話だったと思います。頭では本当に自分が疑われているわけではないとわかるのですが、産後の寝不足でメンタルの不安定な私にはキツい言葉でした。そのときは堪らず夫に打ち明け、夫は一緒に腹を立ててくれました。どんどん被害妄想が膨らみそうなので、ひとりで抱え込まなくてよかったです。
ただ、傷ついた思いは今でも消えていません。義父母は身近で力になってくれる存在には変わりないのですが、なんとなく距離を置くことが増えました。最近では、用があるときは夫と娘を伝書鳩のように使って間へ入ってもらうようにしています。
いつも協力的でやさしく接してくれる義父母ですが、産後眠れずに娘を抱っこし続けメンタルの弱りきった私は、義母のささいな言動に深く傷ついてしまいました。娘が5歳になってようやく、あのとき義母は悪気なく私たちを話のネタにしただけ、と受け止めることができるようになりました。
著者:コイデ フサコ/娘が1歳のときから現在4歳まで正社員ワーママを頑張ったものの、心身共に限界を感じて10年勤めた会社を退職。娘にとってお母さんの代わりはいないこと、お母さんの自由時間の大切さを痛感している。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

