仕事を乗り切るため、ビールを一気飲み
――いつ頃から、仕事中に飲酒するようになったのですか?エクボ:大型店舗の店長になって約1か月後です。「10分だけ他店に行ってくる」とアルバイトの子達に嘘をつき、近くのコンビニに走って缶ビールを一気飲みしたのが始まりでした。水や炭酸水は自由に飲んでもよかったのですが、お店のお酒に手をつけるのは厳禁だったので、外でお酒を買いました。
――なぜ、そこまでお酒を飲みたい欲求が高まったのでしょうか。
エクボ:体力的にも精神的にも仕事がキツくて、「テンションを上げるためにはお酒しかない」と思ってしまいました。少し飲むと3時間くらいは頑張れるので、ピークの時間帯の忙しさを乗り切るために飲酒していました。
営業中に飲むようになってからは、酒量が明らかに増えましたね。お店を閉めた後、始発が出るまでの時間も飲むようになり、酔っ払いながら家に帰っていました。お酒を飲むと強い人間になった気がして、その状態からさめるのが嫌で飲み続けていました。段々と、酔っていないとうまく働けなくなっていきました。
【相談窓口】
全国の保健所
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/hokenjo/
全国の精神保健福祉センター
https://www.zmhwc.jp/centerlist.html
<取材・文/都田ミツコ>
【都田ミツコ】
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。

