1.皮膚の乾燥
白い粉の正体であるフケは、皮膚の乾燥が一因と考えられます。
通常、皮膚のうるおいは適度な皮脂によって保たれています。しかし、乾燥する季節に暖房器具を使用していると、被毛があっても皮膚表面の角質がはがれ、フケが出やすくなるのです。
特に、高齢の猫や肥満の猫は毛づくろいが十分にできず、被毛表面の汚れが残り、フケが目立つことがあります。とはいえ、シャンプーのしすぎも原因となるため、汚れがひどくなければあたたかい蒸しタオルで軽く拭き取る程度にしましょう。
さらに、寒い冬は飲水量が減ることで乾燥を招くこともあります。猫の飲水量が十分でない場合、ウェットフードなどで食事から水分摂取を増やしてあげましょう。
2.アレルギー
アレルギーにはさまざまな種類があり、食べ物や花粉、ハウスダストなどが体内に入ることで皮膚に炎症が起こり、その結果フケが増えることがあります。
アレルギー性の皮膚炎では、赤みやかゆみを伴うことが多くあります。もし、フケがよく出ている部位を猫が頻繁にかいたり舐めたりするようであれば、毛をかきわけて皮膚まで確認してみましょう。
症状は軽くても慢性的に続く場合は、皮膚のバリア機能が低下してくるため、患部に細菌や真菌が感染して増殖するような二次感染のリスクも高まります。
アレルギー皮膚炎は原因の特定と治療が重要なので、早めに動物病院で診断してもらい、食事の見直しや環境の改善などを進めていきましょう。

