ICLとIPCLの違いとは?それぞれの特徴と失敗しない選び方

ICLとIPCLの違いとは?それぞれの特徴と失敗しない選び方

ICLとIPCLで迷ったら?失敗しない選び方

ICLとIPCLで迷ったら?失敗しない選び方
このように、ICLとIPCLにはさまざまな違いがあります。では、どちらを選べばよいか迷ったらどうすればよいのでしょうか。

まず、屈折度数の範囲で選ぶ方法があります。極度の近視や強い遠視、高度の乱視に対しては、IPCLの方が対応範囲が広い場合があります。
一方、より確立した実績や安全性を重視する場合は長期間にわたる臨床データが豊富なICLがおすすめです。

費用はクリニックによる差が大きいですが、IPCLの方が片眼あたりにかかる費用を抑えられる傾向にあります。ただし、IPCLはICLに比べ、回転頻度が高いと臨床研究で報告されており、場合によっては再手術が必要となるリスクもあります。

いろいろな選び方がありますが、しっかり検査を受けて医師と相談し、自分のライフスタイルや価値観に合った治療法を選びましょう。
手術を担当する医師の経験が結果に影響するため、ICLやIPCLを検討する際は、豊富な知識と経験を持つ眼科の医師による診療を受けられるクリニックを選ぶのがコツです。

まとめ


ICLとIPCLはどちらも眼内にレンズを挿入して視力を改善する治療ですが、素材や機能、適応範囲、費用、安全性の面で異なる特徴があります。

ICLは紫外線吸収剤・コラーゲン含有HEMA(メタクリル酸2-ヒドロキシエチル)素材で作られ、30年以上の実績と高い安全性が裏付けられたレンズです。一方、IPCLは強化アクリル素材で度数範囲が広いレンズです。
現時点ではICLの方が長期データの蓄積があり、特に安全性・レンズの術後回転安定性で多くの実績を示しています。

どちらも手術前の十分な検査と医師の相談を通じて、自分に合ったレンズを選ぶことが大切です。

参考文献

https://bmcophthalmol.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12886-021-02039-6

https://edfu.staar.com/edfu/5c784538fd5dd20001d67c89/ICL%20eDFU’s/eDFU-0044_Rev_01_AUS-NZ%20EVO-EVO+%20VTICMO-VTICM5%20eDFU.pdf

https://www.spectrumophthalmics.uk/product/ipcl-v2/

http://jscrs-icl.org/contents/research.html

https://www.nichigan.or.jp/public/disease/treatment/tabid357.html

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6267497/?utm_source=chatgpt.com

https://www.dovepress.com/a-comprehensive-retrospective-analysis-of-evoevo-implantable-collamer–peer-reviewed-fulltext-article-OPTH

https://bmcophthalmol.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12886-021-02163-3

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8979746/

配信元: Medical DOC

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