上越の夜ブリ絶好調10kgオーバーが乱舞
11月25日の取材日は12名の釣り人を乗せて16時に出船、航程40分ほどで有間川沖に到着。
周辺にはブリ狙いの船が集まっているが、集魚灯で寄せるため、お互い邪魔にならないよう各船の間隔は300mほど離れている。
水深70mで反応を見付けると、アンカーを入れて釣り開始となる。
今シーズンの模様をうかがうと、「本来は10kgなんて3~4回乗って1本釣れるかどうかなんですよ。それが今年は21日から食い出して、よく釣れてますね」と船長。
暗くなってから釣れるものだと思って話し込んでいたら、なんといきなり左舷胴の間に並んだ二人に同時ヒット。
上がってきたのは8~9kg級。
幸先のいいスタートを切るがその後はアタリが遠のいてしまう。
やがて暗くなると集魚灯が点灯。海中に入れた集魚灯の光はグリーンで、思いのほか明るい。
しばらくして右舷でブリのラッシュが始まった。
群れで回遊しているようで、だれかにヒットすると次から次へと連鎖するように竿先が海面に突き刺さっていく。
1時間ほどで右舷全員が8~10kg級のブリをキャッチ。
上越エリアのポテンシャルに驚いた。
イカの切り身と小型のイカのどちらで釣れたか皆さんに聞いて回ると、どちらでもよく釣れていた。
食いが立っているときはエサによる食いの違いはあまりないようだ。
右舷が落ち着くと今度は左舷にチャンス到来。
やはり群れで回っていて一人が掛けると隣でもヒットして、やがて右舷全体でバタバタと釣れ上がる。
船長はタモ入れはもちろん、オマツリほどきで大忙しの中、「ブリが寄っているのでコマセをまかなくても釣れますから、オマツリがひどいときはコマセカゴを外してもいいですよ」と教えてくれた。
20時過ぎごろには全員がブリの顔を見ることができた。
その後左舷胴の間の宮嶋さんが2本目となる11kg級をキャッチ。
すると宮嶋さん、「このサイズが釣れればもう十分。満足したので道具を片付けます」と言って釣りを止めてしまった。
確かに丸まる太ったブリが1本釣れれば土産としては十分かもしれない。
東京から仲間と3人で釣りにきた右ミヨシ2番の高橋さんは、「3人仲よく1本ずつ釣れればいいね」と出船前に話していたが、一人で10kg級を3本上げて満足そう。
終盤になるとほとんどの方が3~4本ずつクーラーに収め、左舷ミヨシで7本目が上がったところで21時に沖揚がり。
釣果は8~11・5kgのブリを一人2~7本と皆さん笑顔が絶えない夜釣りとなった。

▲当日は暗くなる前から釣れ出した
INFORMATION
新潟・上越市直江津港
謙信丸
025・543・8316
▼備考=予約乗合、12月から15時と21時出船

