「ビタミンB6の過剰摂取」についてよくある質問

ここまでビタミンB6の過剰摂取について紹介しました。ここでは「ビタミンB6の過剰摂取」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
ビタミンB6サプリの摂取は危険なのでしょうか?
長井 彩子
通常の用量であれば、ビタミンB6サプリメントの摂取は安全とされています。
しかし、高用量を数か月〜数年以上にわたって継続的に摂取すると、感覚神経障害(手足のしびれ、チクチク感、歩行障害など)を引き起こすリスクがあるため注意が必要です。
適切な範囲で使用し、厚生労働省が定める「耐容上限量(成人で45〜60mg/日)」を超えないようにしましょう。症状が現れた場合は、直ちに使用を中止し、医師に相談してください。
まとめ
ビタミンB6は、たんぱく質代謝や神経機能、免疫、血液の健康など、私たちの体にとって欠かせない水溶性ビタミンです。通常の食事から過剰に摂取することはほとんどありませんが、サプリメントの過剰摂取には注意が必要です。
関節リウマチなどの慢性疾患によってビタミンB6の必要量が増える場合には、医師の指導のもとで補助的にサプリメントを使用することがありますが、基本的には食品からの摂取が推奨されます。
特に妊娠期の女性は必要量が増加するため、かつお・まぐろなどの魚類、鶏肉、バナナ、ナッツ類など、ビタミンB6を豊富に含む食品を意識的に取り入れるとよいでしょう。
サプリメントの使用は必要最小限にとどめ、栄養バランスの取れた食生活を心がけることで、ビタミンB6の欠乏や過剰を防ぎ、健康的な体づくりにつながります。
「ビタミンB6」と関連する病気
「ビタミンB6」と関連する病気は9個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
ビタミンB6と関連する病気
ペラグラ様症候群
脂漏性皮膚炎舌炎口角症
リンパ球減少症
うつ状態
錯乱
脳波異常
痙攣発作
「ビタミンB6」と関連する症状
「ビタミンB6」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
皮膚炎
口内炎貧血
神経症状
舌炎
参考文献
厚生労働省eJIM|ビタミンB6
長寿科学振興財団|ビタミンB6/B12の働きと1日の摂取量
日本人の食事摂取基準2025
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