一酸化炭素中毒による後遺症の治療とリハビリ

一酸化炭素中毒による後遺症は治療でもとの状態に戻りますか?
一酸化炭素中毒による後遺症は、治療やリハビリによって改善する場合もありますが、もとの状態に戻るとは限りません。特に脳や神経へのダメージが強いケースでは、長期間にわたり記憶障害や注意障害、運動障害などが残ることがあります。
ただし、近年では早期からのリハビリテーション導入と多職種チームによる包括的ケアにより、仕事や社会生活に復帰した例も報告されていますが、回復には個人差があります。
参照:
『一酸化炭素中毒間歇型への認知リハビリテーションの試み』(認知リハビリテーション』)
『目 次 Ⅰ.総括研究報告 CO 中毒による高次脳機能障害患者の経年変化や環境変化に対応し』(厚生労働省)
一酸化炭素中毒による後遺症のリハビリテーションについて教えてください
一酸化炭素中毒による後遺症のリハビリテーションは、脳や神経系への障害が残る場合に特に大切です。認知機能障害、記憶障害、注意障害、運動障害など多様な症状に対して、個別に対応したプログラムを作成し、多職種連携による包括的なケアが行われます。
認知リハビリでは記憶訓練、注意力トレーニング、問題解決能力の向上、社会的行動スキルの再習得が実施されます。運動療法では筋力やバランス機能の維持・回復を目指し、歩行練習や日常動作訓練を組み合わせます。
また、心理的支援や家族向けのサポートも提供され、患者さんが社会復帰・家庭内での自立へ近づけるよう支援します。リハビリは、早期開始と継続的な介入が回復につながるため、専門医療チームによるフォローが欠かせません。
参照:『一酸化炭素中毒間歇型への認知リハビリテーションの試み』(認知リハビリテーション)
編集部まとめ

一酸化炭素中毒は、脳への酸素供給が阻害されることで高次脳機能障害などの後遺症が生じやすい重篤な疾患です。記憶障害や注意障害、遂行機能障害、人格変化、集中力の低下など、生活への影響が残ることがあります。
治療とリハビリは早期・多職種連携での支援が大切です。継続的なリハビリにより機能の回復や社会復帰が期待できますが、症状が完全に戻らない場合もあります。後遺症に気付いたら、専門医療機関の診断とフォローを受けることが大切です。
参考文献
『一酸化炭素中毒 (いっさんかたんそちゅうどく)とは』(済生会)
『一酸化炭素中毒間歇型への認知リハビリテーションの試み』(認知リハビリテーション)
『急性一酸化炭素中毒』(成田会・研究ジャーナル)
『過去5年間における一酸化炭素中毒のHBO 療法について』(日本農村医学会誌)
『一酸化炭素中毒(carbon monoxide poisoning)』(日本高気圧環境・潜水医学会雑誌 )
『目 次 Ⅰ.総括研究報告 CO 中毒による高次脳機能障害患者の経年変化や環境変化に対応し』(厚生労働省)

