3. 食卓が華やぐピンク色! 「紅しょうがのいなり寿司」
いなり寿司といえば、甘辛く煮たお揚げにご飯を詰めた、茶色い見た目を想像しますよね。
しかし、青森県の津軽地方で作られるいなり寿司は、鮮やかなピンク色なんです!
ピンク色の正体は、刻んだ「紅しょうが」。
酢飯にたっぷりの紅しょうがを混ぜ込むことで、全体が美しい桜色に染まります。
紅しょうがの爽やかな香りとピリッとした辛味が、お揚げの甘さと絶妙にマッチ。
さっぱりとしているので、いくらでも食べられてしまいます。
見た目も華やかなので、お祝いの席にもぴったりです。
材料(5人分・10個分)
- もち米:2合
- 油揚げ:5枚
- 紅しょうが:60g
- 白ごま:大さじ1
【油揚げの煮汁】
- だし汁:400ml
- 砂糖:大さじ6
- しょうゆ:大さじ4
- みりん:大さじ1
【すし酢】
- 酢:90ml
- 砂糖:60g
- 塩:15g
作り方
- もち米は研いで水に一晩浸けたものを、炊飯器で少しやわらかめに炊きます。
- すし酢の材料をすべて混ぜ合わせます。
- 紅しょうがをみじん切りにします。
- 油揚げはまな板の上で菜箸などを転がして開きやすくし、半分に切って袋状にします。湯を沸かした鍋に油揚げを入れて2〜3分油抜きしたあと、ザルにあげて水気を切ります。鍋に油揚げの煮汁の材料と油揚げを入れ、中火にかけます。煮立ったら弱火にし、煮汁が少なくなるまで15〜20分ほど煮詰めます。火を止めてそのまま冷まし、味を染み込ませます。
- 炊きあがったもち米をボウルに移し、熱いうちにすし酢を回しかけます。しゃもじで切るように混ぜ、うちわなどであおいで冷ましながらツヤを出します。
- すし飯(酢飯)が人肌に冷めたら、刻んだ紅しょうが、白ごまを加えてさっくりと混ぜ合わせます。
- 油揚げの煮汁を軽く絞り、すし飯を詰めたら完成。
4. イカの旨味がじゅわ〜! 「イガメンチ」
「イガメンチ」は、津軽地方の家庭料理として親しまれている、イカのゲソ(イカの足)を使ったメンチカツのこと。
諸説ありますが、終戦直後の食糧難の時代に、イカを残さず食べれるよう、また野菜くずも美味しく食べれるようにとお母さんたちの知恵から生まれたとのこと。
細かく叩いたイカのゲソと、玉ねぎなどの野菜を混ぜて、衣をつけて揚げるだけ。
プリプリ、コリコリとしたイカの食感が楽しく、噛むほどに旨味が口いっぱいに広がります。
おかずとして食卓に並べたり、おやつとして楽しんだり、アツアツを頬張りたい一品です。
材料(5人分)
- イカ(ゲソ): 250g
- 玉ねぎ: 100g(中1/2個)
- 人参: 40g
- しょうが: 少々
- 卵: 1個
- 小麦粉: 大さじ2と1/2
- 味噌: 小さじ1
- 砂糖: 小さじ1/2
- サラダ油: 適量
作り方
- イカのゲソは、食感が残るように粗く包丁でたたきます。
- 玉ねぎ、人参、しょうがは、すべてみじん切りにします。
- ボウルにイカゲソとみじん切りにした野菜、卵、小麦粉、味噌、砂糖を入れ、粘り気が出るまでよく混ぜ合わせます。
- 生地をスプーンですくい、食べやすい大きさにまとめます。
- 170℃に熱した油に生地をそっと入れ、きつね色になるまで揚げます。中まで火が通ったら、油を切って完成。
- お好みでソースや醤油をつけて食べてください。

