●鉄道撮影で注意すべきポイント
鉄道用地への立ち入りは厳禁です。線路やバラスト(砕石)部分はもちろん、柵を越えたエリアも鉄道用地で、無断で入れば鉄道営業法違反となりえます。境界は20メートルごとに設置される赤頭の杭「用地境界標」で確認できます。

また、鉄道用地でも公道でもない場所で撮影する際は、積極的に地元の方へ挨拶や声をかけることもおすすめします。
「今日は○○という珍しい列車を撮りに来ました」と一言伝えれば、自然に会話が生まれることもあります。自分が常識をわきまえた撮影者だと理解してもらえるのは大きなメリットです。
万一、「そこは入ってほしくない」と思われていた場合でも、相手が言い出しやすく、大きなトラブルに発展せずに解決できます。
●廃墟探索で注意すべきポイント
ホテル、病院、変電所、工場・・・廃墟と一口で言っても、屋根や壁が残り、構造が保たれている限り「建造物」にあたります。
ただし、建造物侵入罪が成立するのは、その建物が現に人によって管理・支配されている場合に限られます。
たとえば、鍵がかけられていたり、フェンスや看板で「立入禁止」が明示されていたり、監視カメラで管理されている場合は、無断で立ち入れば建造物侵入罪となる可能性があります。
一方で、すでに管理の実態がなく放置されている廃屋に立ち入る場合は、原則として犯罪にはあたりません。
ただし、老朽化による崩落やガラス片などの危険が大きいため、安全面のリスクは意識する必要があります。

