高齢者に多い「打撲傷」 軽い衝撃でも起こりやすい理由を医師が解説

高齢者に多い「打撲傷」 軽い衝撃でも起こりやすい理由を医師が解説

打撲傷の前兆や初期症状について

打撲傷は外力によって生じるケガのため、前兆はありません。打撲傷が起きると打撲した部位の痛みが生じ、外力の強さによって腫れや内出血がみられます。

一般的には打撲直後よりも、内出血の影響で数時間後に痛みが強くでるケースが多いですが、通常であれば数日で痛みは落ち着きます。内出血がひどい場合には、数日〜1ヶ月程度青あざが残ることもあります。

重症例では、受傷した部位にもよりますがまれに打撲傷からコンパートメント症候群に移行するケースがあります。また、頭部を打撲した場合には慢性硬膜下血腫を発症する可能性もあります。

打撲傷の検査・診断

打撲傷自体には特別な検査・診断は必要ありません。しかし、痛みが強い場合は、打撲傷に合併する病気を調べるために検査が必要になるケースがあります。

打撲をした箇所の痛み・腫れがひどく動かせない場合には、骨折の可能性があるためレントゲン検査が必要です。

また、打撲傷から時間が経っても痛みが引かず神経症状などの症状がある場合には、コンパートメント症候群や慢性硬膜下血腫の可能性があります。その場合は、脳や皮膚下組織の出血が確認できるCT検査やMRI検査が有効です。

配信元: Medical DOC

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