よく眠れた!【コンラッド・シンガポール・オーチャード】ホテルの「宿泊客の安眠」への執着がスゴかった

よく眠れた!【コンラッド・シンガポール・オーチャード】ホテルの「宿泊客の安眠」への執着がスゴかった

旅先で眠れなくなる全ての仲間に捧げます

2025年10月、シンガポールに行ってきました。約15年ほど前から個人的にシンガポールが大好きになり、何度も渡航しています。


 


街が清潔で苦手な虫にあまり遭遇しないこと、中華や東南アジア料理、またインド系、アラブ系のお味が混ざったシンガポール料理が口に合うこと。好きな理由はいろいろありますが、「夜景がキレイ」で夜の時間が楽しいことも、夜型人間の私にとっては大きいのです。

ナイトクルーズの船上から都会のネオンを眺めると、いくつになっても気分がアガります。

ステキなバーもあって、シンガポールってわりと治安もいいから安心して飲めるんですよねえ。

そして、イギリス植民地だった歴史もあるシンガポールは紅茶が美味しい! ホテルのバーコーナーには高級紅茶ブランド『TWG』がほぼあたりまえのように用意されていて、飲まないのがもったいない! とがぶがぶ紅茶をいただいてしまいます。日本にいるときはカフェインの摂取量を多少は気にしたりしていますが、旅先ではついついタガがはずれちゃいますよねえ。

いろんなお茶の種類があって、どれも試したいじゃない♡

そんなわけで、ついつい夜更かししてしまうシンガポール。それでなくても私は少々睡眠に難があり、幼少のころから飛行機や新幹線、移動する車の中では一切眠れず、枕が変わっても寝つきが悪くなります。人生、だいぶ起きてます。それゆえ旅の終わりごろには疲労回復ができず、ぐったりしながら詰め込んだ予定を消化することに必死、なんてことも。どこでも眠れる人がうらやましいなあ、昨日も夜中の3時まで眠れなかったよ、なんて嘆いて同行者に心配されながら旅をするの、もうやめたい。そんな2025年のシンガポールで、私は40代も後半にさしかかって、すばらしい経験をすることになったのです。


 


それをもたらしたのが【コンラッド・シンガポール・オーチャード】のSLEEP-TO-WAKE RITUALです!

取材旅行で訪れたシンガポールで、昼の予定を済ませ夕方部屋に一瞬戻ると、室内に「ぼわわわあ~~~~ん」という謎の音楽が流れていました。え、何? テレビ画面がついていて、おじさんがクリスタルボウルやチャイムっぽいものをゆったりと演奏しています。歌ったり踊ったりするのではなく、ただひたすらにぼわわわわ~ん、ち~ん!


 


なんじゃこれはとテレビ画面を操作すると、ホテルの案内画面のド頭に『SLEEP-TO-WAKE RITUAL』というメニューが表示されていることに気づきました。英語が堪能ではないのですが、睡眠と起床に関する何かであることは、アホな私でもわかります。なんだろうねこれは……。

これこれ。この部分よ。

選択すると今度は「Sound Bath」と「Pillow Menu」の文字が。ピローメニューのほうは写真を細かく撮り忘れたのですが、要するに「枕、合ってる? ダイジョブ? そもそもいくつか種類を用意しておいたんだけどさ、もし合わなかったら合うまで変えてあげるから、言ってね。なにがなんでもあると思うの、うち!」的なアツいメッセージ。

わざわざ枕のメニューまで用意するかね。

そして問題の『Sound Bath』です。要するにこれが、冒頭のおじさんのぼわわわわあ~~~んだったワケです。

無知な私は『サウンドバスって何? 風呂で音でも鳴るの?』と混乱。

選択するとまたおじさんがぼわわわ~~~んしてました。

「サウンド・バス」とは、クリスタルボウルやベルほかさまざまな楽器の響きに心身を委ね、深いリラクゼーションを得る音楽体験のことだそう。睡眠を促すのもそうですが、トラウマなどストレスを解き放つにもいいんだそうです。へー、知らなかった。


 


この日遅くまで仕事して部屋に戻り、22時ごろから仕事の整頓をしたり、明日の準備をしたりする時間になんとなくこのぼわわわわ~~~んを流しておりましたら、私としては珍しく0時ごろに眠気が襲ってまいりました(日本でもですが、海外で日付が変わる前に眠ることはほぼないです。人生ずっと夜更かしして生きてきたもので)。アレ……眠いかも……明日の服と荷物大丈夫かな……まあいいか起きてからで……と、なんとか目覚ましアラームを予約してでっかいベッドに入りました。翌朝も取材のため7時前には起床しましたが、快眠! 

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おじさん、とか失礼なこと書いてますがAzmi Samdjagaという、とっても有名な方みたいです。

この【コンラッド・シンガポール・オーチャード】のSLEEP-TO-WAKE RITUALは、このホテルが独自に用意しているゲストの快眠のためのプログラム。枕とサウンドバスに加え、実は初日の夕方室内のバーコーナーにこのプログラムのハーブティーが、バスルームにシャワーボムがそっと置かれていました。


 


シンガポール・スリングという有名なカクテルの名前にひっかけているんでしょうね、「SINGAPORE SLEEP」とプリントされたハーブティーはハイビスカスはパンダン(東南アジアで料理によく使われている葉っぱ)、レモングラスなどを配合したノンカフェインタイプ。こちらのカードには「夜はリラックスしてー、このお茶飲んで、テレビでサウンドバスを流して、耳たぶとか、眉間とかをちょっと自分でマッサージしてごらんよ。そしてたらよく眠れるよ」的なことが書かれています。「起きたらちょっとあったかくした白湯を飲んで、ホテルの周辺をちょっと歩いて緑に触れておいで」的なアドバイスまで。そう、SLEEP-TO-WAKE RITUALはよく寝てよく起きてシンガポールを楽しんでおくれよ、というホテルからの気遣いだったのです。

こちらがバスルームにそっと置かれていたシャワーボム。このお部屋はバスタブがないので「バスボム? 何に使うんだろう?」と思ったのですが、

静かな逃避のためおシャワースチーマーと名付けられたコレは、シャワールームで最初ちょっとお湯をかけて反応させることで、シャワールーム内がいい香りに包まれリラックスできるというものです。

使用中の写真がこちら。非常にナチュラルな、セージなどの爽やかな香りがたちこめ確かにリラックスできます。ずっと足元には置かず少し水がかからないところで反応させ続けると香りが持続しますよ。

そして、私実は20代のころからバリなどのコンラッドホテルの香りやアメニティがことごとくツボで毎回「売ってたら買って帰る」と思うもの満載なんですが、今回はコレでした。バスローブです。外側はさらっとした触り心地で、内側はすべすべのタオル地で「パジャマ持ってくる必要なかったじゃん!」状態。お願いだからコッソリ売ってくれないかなと、今も思っています。これで寝てはいませんが「できる限り長い時間着ておきたい」心地よさでした。ぜひ泊まって体感してください。


 

あまりに気に入り過ぎてバスローブの写真を数十枚撮っていました。売ってほしい、お願いだから。

いやー、眠れるって最高ですね。どこでも安眠できる方は「何を言っているんだ」とお感じかもですが、旅先で睡眠不足になる方も一定量はいらっしゃると思われ、この苦しみと眠れた日の喜びは共有できるのではないかと思います。とりあえず私は帰国後もサウンドバスの動画や音源を探し漁り、自宅でもぼわわわわ~~~んと夜は音を流して【コンラッド・シンガポール・オーチャード】に思いを馳せております。

夜、ホテルの中をちょっと散策してもいちいち絵になるのよ。コンラッドだもん。

さて、最後に睡眠に難がある民の方に有用な情報をシェア。シンガポールってあんなに紅茶などカフェイン入りの飲み物が豊富だからなのか、もしかしたら不眠症の国民が多いのかしら? ドラッグストアでも睡眠に関するサプリやグッズがけっこう売られていました。私が今回購入したのはカナダのブランド、グリーンライフのSLEEP WELL MELATONIN GUMMIES というメラトニン入りのグミ。メラトニンはご存じのとおり、脳の松果体から分泌されるホルモンで、睡眠と覚醒のリズムを整える「睡眠ホルモン」です。日本では薬事法の関係からメラトニンは医薬品成分とみなされ、サプリメントや健康食品としての国内での製造・販売は認められていません。それゆえ日本からこういった商品を買って帰る際も、量に制限があります。サプリメントとして個人輸入する場合は、2カ月分まで。注意して購入しましょうね。

60粒入りはドラッグストアで39.25シンガポールドル(日本円で約4,774円)でした。

こちらは一粒で2mgのメラトニンが摂れるそうなので、大人は就寝30分ほどまえに、2粒くらいいただくといいそうです。60粒入りはドラッグストアで39.25シンガポールドル(日本円で約4,774円)。ということは私は2瓶買うことができたわけですね。もうひとつ買ってくればよかった! 

60粒入りはドラッグストアで39.25シンガポールドルでしたが、店頭でプロモーションが開催されていて別商品と合わせると片方が70%オフになるという謎ラッキーに遭遇し、11.77シンガポールドルで買えたことに、レシート上はなっています。謎!

見えますかね? 小さなグミです。お菓子だと思って複数個食べないよう、お子様がいらっしゃるご家庭ではくれぐれも置き場所にご注意ください。そこそこ美味しいので。

いや~~、7年ぶりに訪れたシンガポール、楽しめました。不眠症といっても差し支えない程度に、かなり睡眠に難がある民の私も、ホテルで眠れました(飛行機はやっぱり、無理でしたが……)。【コンラッド・シンガポール・オーチャード】、睡眠に難がある方には心からオススメです。こんなに宿泊客の安眠を心配してくれるホテル、あるんでしょうか。ありがとう、コンラッド。ずっと好きでいてよかった。私もきっとまたシンガポールを訪れることはあると思いますが、次も多分ココです。これをお読みの睡眠に難があるお仲間の方、もしシンガポール旅行の計画がおありでしたら、ぜひ最有力候補に! おじさんのぼわわわ~~~ん、流しまくってたくさん眠って、シンガポールを満喫してくださいね!

otona MUSE Y

※本記事の情報は2025年10月渡航時のものです。1シンガポールドル=121円で計算しています。

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