月80万円の衝撃
自室での作業に加え、家事の合間や外出中も、スマホで仕事。
クライアントとの連絡、デザインの確認、スケジュール調整。
千鶴さんが「遊んでいる」と思っていた時間、嫁はずっと働いていたのです。
衝撃を受けました。
「私の時代は家事が女性の価値だったけど、今はちがうのね。私、みっちゃん(仮名)にチクリと嫌なこと言ったりして、本当にごめんね」
深く反省し、嫁に謝罪したのでした。
時代に合わせて変わるもの
今、千鶴さんは自ら家事を担当し、働き盛りの世代が仕事に集中できる環境を作っています。
「稼ぎ頭は嫁。私にできることをしないとね」
料理や掃除を引き受けることで、嫁の負担を減らす。
それが今の千鶴さんの役割だと気づいたそうです。
古い価値観にとらわれていた自分を、お嫁さんのみっちゃんが変えてくれたのでした。
【体験者:70代女性・元華道家、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:神野まみ
フリーランスのWEBライター・コラムニスト。地域情報誌や女性向けWEBメディアでの執筆経験を活かし、医療・健康、人間関係のコラム、マーケティングなど幅広い分野で活動している。家族やママ友のトラブル経験を原点とし、「誰にも言えない本音を届けたい」という想いで執筆を開始。実体験をもとにしたフィールドワークやヒアリング、SNSや専門家取材、公的機関の情報などを通じて信頼性の高い情報源からリアルな声を集めている。女性向けメディアで連載や寄稿を行い、noteでは実話をもとにしたコラムやストーリーを発信中。

