ローストビーフの赤い汁…これって生焼け?不安をなくすローストビーフの作り方

ローストビーフの赤い汁…これって生焼け?不安をなくすローストビーフの作り方

料理にまつわるちょっとしたお悩みに、人気料理研究家・井上かなえ(かな姐)さんが答えるフーディストノートの公式連載。今回は、ローストビーフから出てくる赤い汁の正体となるべく汁を出さずにフライパンで手軽に作れるレシピを教えていただきます。

こんにちは!かな姐です。

どんなに作り慣れた料理でも、「今日が一番おいしくできるといいな」と思いながら作っています。

こうやったほうがもっとおいしいかも?今度はこうしてみよう、と今でもひそかにアップデートを続けています(笑)。

さて、今回のお悩みはこちらです。

ローストビーフをレシピ通りに作ったのに、赤い汁が出てきて生焼けじゃないか心配です

ローストビーフが生焼けかどうか心配というお悩みです。

ローストビーフを切った瞬間に赤い汁がにじんでくると、

これって生焼け? 食べても大丈夫? 家族に出していいのか不安…。

と、ドキッとしてしまいますよね。

年末になるとローストビーフを作りたい方も増えますし、この不安はとてもよくわかります。

赤い汁は血ではないので、食べても大丈夫!

結論から言いますと、ローストビーフを切ったときに流れ出る赤い汁は、お肉のたんぱく質が混じった水分で、血ではありません。見た目は赤くても“生焼けの証拠”ではないので、心配しなくても大丈夫です。

ローストビーフやステーキのレシピに出てくる工程に、「お肉を焼いた後ホイルに包んで休ませる」というのがありますが、このときにホイルに赤い汁が溜まりますよね。これも血ではなく、そして生でもありません。せっかくの旨味のある肉汁なので捨てずにソースに混ぜてお肉にかけて食べましょう。

この赤い液体は旨味そのものなので、切ったときにできるだけ出さないように、そしてフライパンで手軽に作れるローストビーフの作り方を考えてみました。

まずは、お肉の形と特徴をチェック!

買ってきたお肉はローストビーフ用として売られている、国産の牛もも肉のブロックです。

今回使ったのは、ひと塊がおよそ250gくらい。形はちょうどマグロの冊のような、細長いタイプです。

ローストビーフ用のお肉って、お店によって形が本当にさまざまですよね。同じ“塊肉”でも、太さ・長さ・厚みが違えば、当然ながら火の通り方も変わります。なので今回のレシピは、あくまで「この形・この大きさの場合の目安」として読んでいただけたらと思います。

ドリップを拭く

また、今回のお肉は繊維が横方向に走っているタイプ。このタイプは、お肉を切る方向が分かりやすくていいと思います。焼き上がったあとに繊維を断ち切るように包丁を入れると、やわらかく感じられておすすめです。

ドリップを拭きとったお肉

提供元

プロフィール画像

フーディストノート

フーディストの人気料理レシピや暮らしを豊かにするアイデアを発信するライフスタイルメディア。毎日の食卓に大活躍のおすすめ料理レシピ、食を楽しむアイデアやトレンド、食品やキッチンツールに関するコラムなど、料理・食と暮らしにまつわる情報が満載です。 便利な時短・簡単レシピも多数掲載中!