遅発性内リンパ水腫の治療
遅発性内リンパ水腫の対処療法は、保存的治療が基本になります。
保存的治療で十分な効果が得られない場合は、中耳加圧治療やゲンタマイシン鼓室内注入療法が選択されます。
保存的治療
保存的治療はめまいが出現しているめまい発作期と、症状が落ち着いているめまい間歇期(かんけつき)にわかれます。
めまい発作期では、安静にしながら、めまいや嘔吐に対する薬物を投与して症状が落ち着くのを待ちます。
めまい間歇期では、めまいが起こる生活上の原因を明らかにし、生活改善やストレス緩和策をおこないます。
利尿剤の投与や有酸素運動も内リンパ水腫の改善に効果があると報告されています。
中耳加圧治療
中耳加圧治療は専用の機器を使用して中耳(外耳と内耳の間に位置する器官)に圧をかけ、内耳にたまったリンパ液を排泄する治療です。
外来で治療を受ける場合や、機器を貸し出して自宅で治療する場合があり、定期的に通院して効果を判定します。
ゲンタマイシン鼓室内注入療法
ゲンタマイシン鼓室内注入療法は、鼓膜内に注射針でゲンタマイシンという抗生物質を投与する治療法です。
内リンパ液を産生する細胞を障害することにより、内リンパが過剰にたまるのを抑えます。
遅発性内リンパ水腫になりやすい人・予防の方法
遅発性内リンパ水腫のなりやすい人や予防法は分かっていません。
遅発性内リンパ水腫が発症したら、症状の悪化を防ぐために睡眠不足や不規則な食生活、過労などの生活習慣を見直しましょう。
症状が悪化すると、高齢者になったときに転倒しやすくなったり、認知症になったりするため、生活の質を保つように努めることが大切です。
関連する病気
メニエール病突発性難聴
ムンプス難聴
感音性難聴
内リンパ水腫
参考文献
日本耳鼻咽喉科学会誌指定難病 遅発性内リンパ水腫
難病情報センター遅発性内リンパ水腫(指定難病305)
一般社団法人日本めまい平衡医学会中耳加圧装置の適正使用指針
Equilibrium Res内リンパ水腫推定のための内耳造影MRIと神経耳科学的検査
厚生労働省305遅発性内リンパ水腫
徒手理学療法脳神経検査について

