犬の介護はいつぐらいから必要になる?ケアを開始すべき年齢や注意点まで

犬の介護はいつぐらいから必要になる?ケアを開始すべき年齢や注意点まで

犬の介護はいつぐらいから必要になる?

寝ている柴犬

犬は一般的に7~8歳頃から「シニア期」に入ります。ただし、体が大きいほど早く老いる傾向があるため、超大型犬の場合は5歳頃からシニア期に入ると考えられています。

近年では、動物医療に関する分野も進歩しており、シニア期に入っても若々しく健康な犬も多いでしょう。

しかし、見た目にはわからなくても、体の機能は変化したり衰えたりしていると考えた方がいいと思います。

シニア期に入ると、疲れやすくなって運動量が減ったり、寝ている時間が長くなったり、被毛に白髪が見られたりするようになります。

さらに進むと、関節や心臓、腎臓などに負担がかかって痛みやトラブルが起こりやすくなり、病気を発症することも少なくありません。また、並行して認知症を発症することもあります。

その頃になると、食事・排泄補助や室内での徘徊対応など、一般的な介護としてイメージされるようなケアが必要になると考えられます。

具体的には大型犬は9~10歳頃、小型犬は14~15歳頃から何らかの介護が必要になることが多いようです。

犬のためにも飼い主さんのためにも、本格的な介護が始まる前から年齢に合ったケアを少しずつおこなうことが大切です。

老犬ケアを始める目安や注意点

老犬の食事介助

体の動きが変わる

犬は年齢を重ねると筋力が衰えたり骨が脆くなったりして、体を支える力が弱くなります。

特に、後ろ足の筋力から低下していく傾向があり、排泄時や立ち上がり時にふらついたり倒れたりする様子が見られるようになることがあります。

普段は問題ないように見えても、散歩の帰り道など疲れたときにふらつきが見られたり、段差を躊躇するようになったりする場合は、少しずつ体の衰えが始まっていると考えてください。

このような状態になったら、必要以上に体に負担をかけないように、過度なジャンプや階段の上り下りを避けたり、運動量の調整をおこなったりしましょう。

ただし、体が衰えてきているからといって、運動自体を止めてしまうのはNGです。

運動をしなくなるとさらに体力や筋力が低下してしまうため、愛犬の体力に合わせた運動量と内容を考えてあげてください。

寝ている時間が長くなる

前述したとおり、年齢を重ねると体力が低下して疲れやすくなってしまいます。

そのため、体を休めたり眠ったりする時間が長くなるため、その変化が出始めた頃は飼い主さんも心配になるかもしれません。

長く眠る理由が怪我や病気でないのであれば、ゆっくりと休める環境を整えて様子を見てあげてください。

横になっている時間が長くなると、皮膚や被毛が擦れて「床ずれ」ができたり、体の一部に負荷がかかったりすることがあります。

そうしたトラブルを防ぐために、低反発素材または高反発素材などを使用したシニア犬向けのベッドやマットを用意してあげるといいでしょう。

粗相や失敗が増える

犬も人間と同様に、年齢を重ねると視覚や聴覚などの感覚が鈍くなっていきます。

そのため、声をかけてもすぐには気がつかなかったり、物にぶつかったりするようになって飼い主さんも異変を感じることがあると思います。

そうしたことが要因となって、イタズラのように見える行動やトイレの失敗などのトラブルが起こることがあります。

愛犬の行動がこれまでにないようなものになってきたら、犬が安全で快適に暮らせるように部屋のレイアウトやスケジュールを整えてあげてください。

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