橈骨頭骨折の前兆や初期症状について
橈骨頭骨折は外力による外傷であるため、前兆がありません。初期症状は肘関節付近の痛みと腫脹がみられます。とくに前腕を外に捻る動き(回外動作)で橈骨頭の動きが大きくなるため、痛みの訴えが大きくなることが橈骨頭骨折の特徴です。
また、橈骨頭骨折で転位がある場合、多くのケースで肘関節内の合併損傷がみられます。多い合併損傷は靭帯損傷で、次いで尺骨(前腕の小指側の骨)・上腕骨の骨折を伴うことがあります。
橈骨頭骨折で転位がみられ変形したまま放置すると、外反変形や可動域制限が残る可能性があります。重篤な場合には変形性肘関節症に移行する可能性もあるため、転位が強い場合には手術を検討します。
橈骨頭骨折の検査・診断
橈骨頭骨折が疑われる場合は、レントゲン検査を行います。レントゲンで橈骨頭を撮影し、骨折線が確認されれば橈骨頭骨折と診断されます。
ただし、骨折の程度が小さい場合には骨折線がすぐに確認されず、後から骨折線が確認されることもあるため注意が必要です。
もし転倒した後に肘の痛みがあるにも関わらず、骨折線がみられない場合でも骨折部位への圧痛や叩打痛がみられ、骨折が疑われるケースもあります。そのような場合にはCTやMRIが有効です。CTではレントゲンにうつらない骨折線も確認でき、MRIでは靭帯損傷など合併症も診断できるため、骨折の程度を測るうえで重要な検査といえます。

