これは筆者自身の体験です。
体調を崩して玄関で倒れてしまった朝、そばにいた4歳の息子が取った行動に驚かされました。
小さな子どもでも、親の姿をよく見ていて、いざというときに支えになってくれるんだと気づかされた出来事です。
朝の準備の途中、体に異変が
ある朝、少し体がだるいなと感じつつも、4歳の息子の朝ごはんや保育園の支度に追われ、なんとか準備を進めていた私。「あとちょっとで出発できる」と立ち上がったその瞬間、目の前が真っ白になって倒れてしまいました。
気づいたときには玄関に倒れていて、驚いた顔の息子がのぞき込んでいました。「ママ、大丈夫? 起きてよ!」という声は聞こえるけれど、体も声も思うように動きません。
すると、息子はバッとリビングに走っていき、しばらくしてスマホと水を持って戻ってきたのです。
息子から放たれた“驚きの言葉”
「お水飲んで! あとね、ママのお電話で“119”ってしたら救急車が来るんだよね?」と息子が言った瞬間、私はハッとしました。小さな子がどうしてそんなことを知っているのか。
思い返せば、以前テレビで消防・救急の特集を一緒に観ていたとき、真剣な顔で「これは大事なんだよね」と言っていたのを思い出しました。私は「うん、困ったときに助けてくれるところだよ」と何気なく返していたけれど、ちゃんと覚えていたのです。
なんとか意識を集中させ、「大丈夫、呼ばなくていいよ」と伝えると、安心した顔になった息子。冷蔵庫から冷えピタまで持ってきて、私の額にそっと貼ってくれました。

