小さい“お医者さん”に救われた朝
10分ほど横になって、ようやく体を起こすことができた私は、息子に「ありがとう、ママ助かったよ」と伝えました。すると息子は満面の笑みで「ぼく、ママのお医者さんだからね!」と誇らしげに言ってくれました。
普段、私が熱を出したときにしていたこと、水を渡すことや冷えピタを貼ることを、彼なりに一生懸命真似していたのです。
子どもは“言ったこと”より“見たこと”を覚えている
まだ4歳なのに、ここまで行動できるなんてと感動すると同時に、親の背中ってこんなにも見られているんだと実感しました。特別に教えたわけでもない「119」や、看病のしかた。全部、私の何気ない日常の姿が彼の“お手本”になっていたんだと気づかされた朝。
子どもは小さくても、親を支えたいと思っているし、見て、覚えて、行動する力を持っているんですよね。
今では笑い話になったこの出来事。でもあのとき、息子がいてくれて本当に良かったと心から思っています。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

