「ストレス痩せの特徴的な症状」は何かご存知ですか?医師が対処法も解説!

「ストレス痩せの特徴的な症状」は何かご存知ですか?医師が対処法も解説!

すぐに病院へ行くべき「ストレスで痩せる」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

ストレスで痩せて気分の落ち込みが強い場合は、精神科へ

ストレスで痩せてしまい、気分の落ち込みも強く、集中力もなくなっているような場合にはうつ病を合併している可能性があります。このような状態が続いている場合には、精神科や心療内科などの専門の診療科を受診して相談、治療を行うことが勧められます。

病院受診・予防の目安となる「ストレスで痩せる」ときのセルフチェック法

以下の症状がある場合は、病院受診や予防を検討しましょう。

体重の5%以上の減少が急激に起こる

不眠や、不安感が強い

動悸や血圧上昇などを伴う

食事がとれない

「ストレスで痩せる」症状が特徴的な病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「ストレスで痩せる」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

慢性胃炎

慢性胃炎とは、胃の粘膜が慢性的に炎症を起こした状態です。慢性胃炎の大半はピロリ菌の感染により起こると考えられています。このピロリ菌の感染による胃炎は胃の出口付近(前庭部)から胃体部に広がる萎縮性胃炎が特徴です。このほかにも、自己免疫性胃炎や薬剤性の胃炎などもみられることがあります。
慢性胃炎の症状は、胃もたれや吐き気、食欲不振、胃痛などです。暴飲暴食や、カフェインやアルコールの過剰摂取、強いストレスが引き金になる事もあります。原因に心当たりがある場合には、食生活の見直しを行うことも大切です。また、慢性胃炎の原因がピロリ菌感染である場合、除菌を行います。ピロリ菌の除菌は胃がんの予防のためにも非常に大切です。
胃もたれや胃痛などの症状が持続する場合には、消化器内科で相談をしましょう。

機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアとは、胃もたれやみぞおちの痛みが持続するにも関わらず、症状の原因となる胃がんや胃潰瘍などのはっきりとした病気が無い状態です。機能性ディスペプシアの患者さんは比較的多く、病院を受診したうちの約半数程度であると言われています。機能性ディスペプシアの患者さんでは、睡眠不足や運動不足、不規則な食事時間や高カロリー脂肪食などの偏った食事などの生活習慣の乱れが原因で症状がおこっている方もいます。まず生活習慣を改善するようにしましょう。それでも改善しない場合には、胃酸を抑える薬や胃の動きを改善する薬などを用いて治療をすることもあります。
症状が持続する場合には、消化器内科で相談をしてみましょう。

摂食障害

摂食障害とは、食事量や食べ方に関連した極端な行動による体の症状だけではなく、不安感などの精神的な症状がみられます。このため、心と体の両方に対する治療や支援が必要となる病気です。必要な量の食事が食べられない、食べ過ぎる、一旦食べた後に意図的に吐いてしまうなど患者さんにより症状が異なります。
摂食障害は10代~20代の若い方で多く、女性の割合が多いと言われていますが、誰でもかかりうる病気です。摂食障害となると、心身の成長や発達、健康面とともに人間関係や社会活動へも深刻な影響を与えることも多いです。摂食障害の症状に気がついたら、できるだけ早めに心療内科や精神科で相談しましょう。

適応障害

適応障害とは、外部のストレスにより引き起こされる心身の不調を言います。人間関係や仕事、学業の環境の変化などに上手く適応できず、うつ症状や不安、体の不調がみられ日常生活に支障が出ることも少なくありません。このために、学校や仕事に行けなくなったり、うつ症状が出たりと、社会生活に影響が出てきます。
適応障害に対しては認知行動療法や問題解決療法といったカウンセリングを行うことで症状が改善することも多いです。また、補助的に薬物治療を行うこともあります。
まず、このようにストレスから不安感や動悸、緊張、めまいなどさまざまな症状がおこり、社会生活に対しての困難さが起こっている場合には心療内科や精神科で相談をしてみましょう。

うつ病

一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないと言った状態が続く場合、うつ病かもしれません。うつ病は、精神的なストレスや肉体的なストレスが重なる事などが原因となり、脳の機能障害が起きている状態です。精神症状とともに、不眠や食欲不振、疲れやすいなどの身体症状を伴い日常生活にも支障が生じやすいです。脳が上手く働かないために、物の見方が否定的となり、自分がダメな人間であると感じる様になってしまいます。
このような状態となった場合、悩みを自分で抱え込まず精神科や心療内科を受診して相談しましょう。早めに薬による治療や認知行動療法を行うことがうつ病の改善に効果があるとわかっています。早めに専門科で相談をしましょう。

配信元: Medical DOC

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