ナトリウムの効果

体内の水分バランスを保つ
ナトリウムは細胞外液に多く存在し、水分を引き寄せる働きがあります。脱水の予防には重要ですが、過剰摂取によりむくみを引き起こす場合があります。
血圧の調整に関与
ナトリウムは血圧を上げる方向に働き、カリウムとのバランスにより血圧調整が図られます。
筋肉の収縮をサポート
ナトリウムはカリウムとともに、筋肉がスムーズに動くための神経伝達を助けています。スポーツ時のけいれん防止にも重要です。
神経の伝達を正常に保つ
ナトリウムは脳や神経が電気信号をやりとりする際に欠かせません。不足すると、集中力の低下や倦怠感を感じやすくなります。
胆汁・膵液・腸液の材料になる
ナトリウムイオンが水分を引き寄せる性質を利用し、消化液の適切な分泌量や流動性を保つことで、消化や吸収の過程をサポートします。 また、腸液におけるナトリウムは、栄養素(例:グルコースやアミノ酸)の能動輸送にも関与し、消化管での栄養吸収を促進する働きがあります。
ナトリウムを多く含む食品

梅干し
梅干し1粒(約10g)にはナトリウムが約300~720mg(食塩相当量約0.8〜1.8g)含まれており、食欲がない時の補給に適しています。
味噌汁
即席味噌汁1杯(ペースト17g)にはナトリウムが約650mg(食塩相当量約1.6g)含まれています。水分と同時に補給できるため、常備しておくと便利です。
プロセスチーズ
プロセスチーズ1個(20g)にはナトリウムが約220mg(食塩相当量約0.6g)含まれています。柔らかく食べやすいため高齢者にも向いており、タンパク質やカルシウムの補給にも役立ちます。

