ナトリウムの不足を解消する方法

ナトリウムを多く含む食品の摂取
不足時には、梅干し、味噌汁、プロセスチーズ、かまぼこなどの練り物、漬物などを取り入れることが有効です。
ナトリウムと一緒に摂取すると効果を高める栄養素・食品
カリウム(バナナ、ほうれん草、トマトなど)、カルシウム(乳製品、小魚、豆腐など)、マグネシウム(ナッツ、海藻、豆類など)を組み合わせると効果的です。例えば、ほうれん草と豆腐の味噌汁、いわしと大豆のトマト煮、バナナと塩付きナッツのヨーグルトなどが良い例です。これらは血圧の調整や筋肉の働きを助ける効果があります。
ナトリウムの効果を高める摂取タイミング
運動前後は持久力の維持や失われたナトリウムの補給に効果的です。朝食時にも取り入れると体内バランスが整いやすくなります。また、汗をかく時期には熱中症対策として有効です。一方、就寝直前の摂取はむくみや血圧上昇につながる可能性があるため避けるべきです。降圧剤を服用している方は薬の効果を減弱させる恐れがあるため注意が必要で、空腹時に大量摂取することも血中ナトリウム濃度の急上昇につながるため控えるべきです。
「ナトリウムが不足すると現れる症状」についてよくある質問

ここまでナトリウムが不足すると現れる症状について紹介しました。ここでは「ナトリウムが不足すると現れる症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
ナトリウムが不足する原因について教えてください。
衞藤 しおり
激しい嘔吐や下痢によりナトリウムが失われたとき、水だけを補給すると、血中のナトリウム濃度は更に低下します。
また、腎臓疾患や肝硬変、心不全などの状態では、ナトリウムと水分が体内に過剰に蓄積されますが、多くの場合、水分保持の作用が強く働くため、結果的に血中ナトリウム濃度が低下しやすくなります。更に、サイアザイド系利尿薬を服用している場合も、ナトリウム排泄が促進されることでナトリウム不足を招くことがあります。通常は軽微な影響に留まりますが、高齢者や元々ナトリウム濃度が低下しやすい人では、特に注意が必要です。

