ラーメンに含まれる栄養素

炭水化物
ラーメンに含まれる炭水化物でもふれましたが、中華麺には約50〜60gの炭水化物が含まれています。
脂質
脂質は、麺にも含まれていますが、スープにも多く含まれています。脂をトッピングすることで、さらに増えます。
タンパク質
炭水化物や脂質ほどではありませんが、麺やスープにたんぱく質が多少含まれています。一般的なラーメンには、約15〜20gのタンパク質が含まれています。
ラーメンのカロリーを抑えて健康的に食べる方法

麺の種類を変える
中華麺はカロリーが多いです。糸こんにゃくやこんにゃく麺で代用すると、カロリーがおよそ1/19、糖質は100gあたり0.1gとかなり抑えることができます。
たんぱく質をトッピングする
たんぱく質は筋肉の材料となります。たんぱく質豊富な煮卵をプラスして、具材を増やしましょう。チャーシューは脂質の多いものより、鶏むね肉で作った鶏ハムに変更すると脂質やカロリーが抑えられます。
食物繊維を増やす
食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。水溶性食物繊維には、血糖の上昇を抑える作用があります。血糖値の上昇を穏やかにすることで、肥満対策につながります。また、不溶性食物繊維は、よく噛んで食べることで、食べ過ぎを抑えることができます。
ほうれん草、きくらげ、わかめ、もやしなど、野菜の多いラーメンやトッピングを注文してみてはいかがでしょうか。
ラーメンを食べる際の注意点

遅い時間に食べない
ラーメンは脂質や糖質が多く、カロリーも高いため、食べる時間にも注意が必要です。体内では、BMAL1(ビーマルワン)という脂肪合成に関わるたんぱく質の働きが、夜間から深夜にかけて高まることが知られています。そのため、夜遅くにラーメンを食べると、摂取したエネルギーが脂肪として蓄積されやすくなり、肥満のリスクを高めます。できるだけ日中に食べることをおすすめします。
スープは飲み干さない
ラーメンスープには、脂質や塩分が多く含まれています。スープを飲み干すのは控えて、少量にとどめるように心がけましょう。
追い飯・替え玉は控える
糖質を多く含む「追い飯」「替え玉」は糖質やカロリー過多の原因になります。摂取カロリーが消費カロリーを上回らないように注意しましょう。麺類はのど越しがよく、あまり噛まずに食べてしまいがちです。早食いは満腹感を感じにくく、食べ過ぎてしまう原因になります。よく噛んで、ゆっくり食べるように意識しましょう。
「ラーメンの炭水化物量」についてよくある質問

ここまでラーメンの炭水化物量などを紹介しました。ここでは「ラーメンの炭水化物量」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
ラーメンと白米どちらが太りやすいですか?
神尾 澄恵
結論から申しますと、食べ方次第でかわると考えらえます。理由としましては、白米(炊き)100gは約168kcal。ラーメン(ゆで)100gは約150kcal。ラーメンは具材・スープも考慮すると約500〜700kcalになることが考えられます。食べ方では、白米はよく噛む必要があるため、満腹中枢を刺激しやすいです。一方ラーメンは早食いになりがちで、食べ過ぎる傾向がみられます。しかし、トッピングや、量を調整することで、カロリーも調整できて、よく噛むことにもなりますので、一概に断定することは難しいと感じます。
ラーメンで一番太りにくい味について教えてください。
神尾 澄恵
一般的なラーメンでは、塩ラーメンがあっさり系で脂質も控えめのため、カロリーが低く、同じ量、同じトッピングなら太りにくいといえるのではないでしょうか。
まとめ
ラーメンと聞くと、炭水化物や脂質が多く含まれる食事ですが、それだけで健康によくないと決めつけてしまうのは、もったいないかもしれません。好きなものを食べるときは、心の健康にもつながります。「たまの楽しみ」として味わうことは、満足感を高めてくれます。野菜や海藻、卵、鶏肉などをトッピングすれば、食物繊維やたんぱく質、ビタミン類を補うことができます。スープを控えめにするだけでも、塩分や脂質の摂取量を調整できます。ラーメンを頻繁に食べる場合でも、ほかの食事で野菜やたんぱく質をしっかり摂ることで、食事のバランスを保つことができます。
「ラーメン」と関連する病気
「ラーメン」と関連する病気は3個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
ラーメンと関連する病気
脂質異常症高血圧肥満症
「ラーメン」と関連する症状
「ラーメン」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
血圧が高い
肥満
メタボリックシンドローム
LDLコレステロール上昇
血中脂質上昇
参考文献
日本のラーメンの起源と歴史とは?中国のラーメンとの違いは?
カップラーメンの糖質|脂質|リン|カリウム|食物繊維 | 栄養成分ナビ
日本人の食事摂取基準 |厚生労働省
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