
夏休みが終わっても、サマータイムが終わるまでのイタリアでは、さまざまなイベントが行われます。9月から10月にかけて、栗やワイン、キノコなど、秋の収穫をテーマにしたお祭りも多数開催されます。
そのような伝統がない町でも、人びとを呼び寄せようとおいしいものを主役にしたフェスタを繰り広げます。ローマっ子が週末に遊びに行くフラスカーティのトルローニア公園でも、イタリア版うまいもの市を開催していました。
イタリア全土から、郷土料理やお菓子を売る屋台が集結。ワインやビールのお店も多く、こうしたフェスタには珍しく、ガラスのコップで飲みものが提供されていました。
フラスカーティは小高い丘にある町で、夏の終わりの夕方には、そよそよと気持ちよい風が吹きます。人びとは夏を惜しむように、食べて飲んで、おしゃべりをして、楽しんでいました。
屋台で料理やお菓子を売る人たちはみな、各地の方言を話していました。フェスタ主催者の本気度がわかるほど、本格的な食材が販売されているのが印象的なフェスタ。来年も行われることを祈ります。


