大泉洋、作品への大きな反響と考察に「相当早い段階で言われたもんですから悔しくなっちゃって(笑)」思わぬ“ネタバレ”ハプニングも<ちょっとだけエスパー>

大泉洋、作品への大きな反響と考察に「相当早い段階で言われたもんですから悔しくなっちゃって(笑)」思わぬ“ネタバレ”ハプニングも<ちょっとだけエスパー>

「ちょっとだけエスパー」囲み取材会より
「ちょっとだけエスパー」囲み取材会より / ※ザテレビジョン撮影

大泉洋が主演を務めるドラマ「ちょっとだけエスパー」(毎週火曜夜9:00‐9:54、テレビ朝日系)が、12月16日(火)の放送で最終回を迎える。このたび、最終回放送前に囲み取材会が行われ、主人公・文太を演じる大泉と、なでまわすと花が咲く、花咲か系エスパーの桜介を演じるディーン・フジオカが出席した。

■「とっても反響が大きかったドラマでした」

登場し、最初に行われたフォトセッションで早速、大泉がディーンへ「今日、デカいな。厚底履いてる!」と指摘する。大泉の“ボヤキ”が始まると、すぐさま「忖度をして生きていますよ、僕は(笑)」とディーンが少し足を開いて背を小さく見せるなど、仲睦まじい雰囲気でスタートした。

最終回を迎える今の心境を尋ねられると、大泉は「僕の周りの人々が大変楽しくこのドラマを見てくれて、次はどうなるんだろうといろいろとみんな予想をしながら見てくれたり、とっても反響が大きかったドラマでした」と振り返る。

さらに「最終回がすごく寂しいという声も聞きまして。反響がすごく大きかったわけで、それが楽しかったですね」と満足げな表情を見せる。

「自分の身内だったり、周りがそんなに盛り上がってくれる作品というのも少なかったりもするので…。12月の頭に北海道の事務所のファンミーティングがあったんですけど、出演している所属タレントたちがみんな私の周りに集まってきて、『ちょっと私の考察を聞いてもらっていいですか?』と次々と予想を私にぶつけてくれたりして、とても楽しいドラマでしたね」と周囲のリアクションを明かした。

一方のディーンは「本当にあっという間だったなというのが、今日この日を迎えた率直な感想です。始まったときは夏で、めちゃくちゃ暑かったじゃないですか。チームの一体感が出てきたと思ったら、楽しくて一気に終わっちゃったみたいな」とコメント。大泉も大きく頷き「久しぶりにディーンちゃんに会えたから非常にうれしかったです」と、囲み取材会での再会に喜びをあらわにしていた。

■途中で芝居を変えたことを告白「俺だってかわいいって言われてぇんだ!」

また、岡田将生演じる「ノナマーレ」の社長・兆が、宮崎あおい演じる四季の“本当の夫”・文人(フミト)であることが明かされ、大泉と岡田、2人の“ぶんちゃん”が同じシーンを演じる場面も物語後半に多く登場した。

もう一人の“ぶんちゃん”を演じた岡田について印象的だったことを問われると、大泉は「とにかく嫌でしたね(笑)」と告白。

「要は、四季が持っている文太との記憶というのは、実は未来での岡田くんが演じる文人との記憶だったわけですね。ですから、割と同じシーンを私と岡田将生が演じるっていうことが多かったんです。同じ服を着まして、同じことを岡田とやるんです。岡田が演じた後に、私がそれをやるんですね。モニターで見ていても、岡田将生が演じた後に私がポンと出てくるわけで、歳も違えば顔の質も違うわけです。…まあ嫌でした」と険しい表情。

さらに「案の定、やっぱりネット上では『岡田将生よりも大泉洋を選ぶ世界(笑)』みたいなことになってますから、嫌な設定だなと思いました」とボヤキつつ、「でも岡田くんとは大変仲がいいので、一緒のシーンが多くて楽しかったですけどね」と撮影を回顧した。

加えて、ディーンが「岡田くんに対して、“かわいい警察”の取締りが厳しかったんじゃないですかね」と振ると、大泉の“ボヤキ”にさらに火がついた様子。

「兆が後半で悪いやつだと分かってきますから、そうすると自分の好感度が下がるんじゃないかと思って、文人のところでやたらかわいい演技をしてくるんですよ。これに腹が立って、私5話の途中くらいから、かわいい芝居に変えたんですよ! そしたら、プロデューサーから『芝居が変わってる』と言われて。『俺だってかわいいって言われてぇんだ!』と思いながら、途中から文太のキャラクターを変えました」と捲し立て、ディーンから「まあまあまあまあ」とたしなめられていた。

■松本若菜、高畑充希との作品にまつわるエピソードも

周囲の考察は当たっていたかと問われると、「割と早い段階で当たっている方が多かったですね」と明かす。

「私、『ちょっとだけエスパー』も好きだったんですけど、『ロイヤルファミリー』も好きだった。で、『ロイヤルファミリー』に松本若菜ちゃんが出ていたもんですから、お互いにお互いのドラマを褒め合ってたんですよ。そしたら、相当早い段階で若菜ちゃんは『四季の本当の夫は兆じゃないか』と言っていて。1話くらいで言われたもんですから悔しくなっちゃって(笑)」と松本の鋭い視点を明かす。

また、「撮影初期に、岡田くんと奥様の高畑充希ちゃんと一緒にご飯を食べる機会があったんです。そのときに、さっき言ったみたいに『岡田が四季の旦那なもんだから、俺と岡田がコロコロ入れ替わるシーンがあって、もうそれが本当に嫌でしょうがないんだよ』と言ったら、高畑充希が『私随分なネタバレを食らった気がするんですけど…』って」と、思わぬハプニングも告白。

「私たちにしてみたら当たり前の設定なものだから、つい言っちゃったんですよ。そしたら『まだ1話が始まってない段階で、相当なネタバレをされました!』ってものすごく怒られたのを今思い出しました」とエピソードを語り、会場の笑いを誘っていた。

■「何を手放して何を守るのかという決断が、一つの注目すべきところ」

同作の脚本は、ヒット作を世に生み出し続けている野木亜紀子が担当している。“野木脚本”の中で好きなところについては、「やっぱり『あなたはこのミッションをやるしかないんです。なぜならあなたも四季を愛しているから』というせりふが好きだなぁ。グッときました」と振り返った大泉。

ディーンは「オファーを頂いたときに、“筋肉質の花屋で、ちょっとだけエスパーがあって、花を咲かせます”というざっくりした説明があって、それが役作りの一つの指標になっていたのですが、その単語にここまでいろんなものを積み上げていくのがさすがだなと思っていました」と役柄が深く描かれていることに感心した様子を見せていた。

そして、最後に大泉は「1000万人を殺しても四季を助けようとしている兆がいる中で、果たしてその1000万人を殺す未来、それでいいのかと。そこを何とか救わなきゃいけないんじゃないか。でも、四季の命も救わなきゃいけない。その狭間にいる文太と、Bit5の皆さんが一体どういう結末を迎えるのか、どういう決断をしていくのか。これを皆さんに最終回で確認していただければと思っております」と見どころをアピール。

続くディーンは、「まさにこの物語、そしてこの最終回というのは、何を手放して何を守るのかという決断が、一つの注目すべきところなのかなと思っております」とコメント。

そして、「今夜のオンエアで、どのテイクが使われて何がカットされているのかにもハラハラしながら、どういう物語が世の中に共有されていくのか、ワクワクドキドキしながら今夜9時を楽しみにしてるので、皆さんぜひリアタイで一緒に楽しみましょう」と呼び掛け、取材会の幕を下ろした。

※宮崎あおいの「崎」は正しくは「たつさき」

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