
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「コミックシーモア」で連載中の『恋を描くには君知らず』(ナンバーナイン刊)を紹介する。作者の東山わかるさんが、10月17日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、5000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、東山わかるさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■4年ぶりに会った高校の同級生に欲しかった言葉をかけてもらうトモコ

高校時代、“トン子”と呼ばれバカにされていたトモコは、高校のクラス会に誘われ4年ぶりに同級生と会う。未だに“トン子”と呼びマウントを取ってくる同級生に思うところがあるものの、見返したいとは思わないトモコ。それよりも自分の人生に復讐をしたいと考えていた。
努力して外見を変え、周囲からの見る目や扱いが変化してもトモコの心は満たされない。そんな物思いに耽っていると1人の男性から声をかけられる。その男性に見覚えのないトモコはナンパかと思いつつ話してみると、自身の好きを肯定され、ずっとその言葉を待っていたことを思い出す。そしてトモコは、声をかけてきた彼と二次会の途中で抜け出し…。
本作を読んだ人たちからは、「これ読んで寝ろのハッシュタグだけど、気になって寝れない」「同級生がメロすぎる」「ずるい男だなぁ」「行動がイケメン」など、多くのコメントが寄せられている。
[HEAD]作者・東山わかるさん「人生の様々な側面をしっかりと描けるような作家になりたい」[/HEAD]

――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
「復讐」というお題で漫画を描かなければならず、当初は自分以外の誰かに復讐するという方向で考えようとしていました。ですが何も思いつけなくて、どうしようかなとしばらく悩んでいたところ、ふと自分自身にリベンジするというのもひとつの復讐の形かなと思いつき、そこから急に色々アイデアが出てこのような形になりました。
――本作の主要キャラクターである、タクミとトモコのプロフィールについてお教えください。
トモコは22才のOLです。大手有名企業に勤務しています。元々見た目にコンプレックスがあり、努力して美しくなりましたが恋愛には消極的です。自分に自信がなく他者の評価を気にするところがありますが、努力家で一生懸命な憎めない女性です。
タクミは22才の美術系の大学生です。トモコとは同級生ですが2浪したためまだ3年生です。トモコとは反対にマイペースで、他者の評価に依存することなく自分の価値は自分で決めるタイプの男性です。おだやかな性格で常に余裕のある態度ですが、反面何を考えているかわからないところがあります。
――天然イケメンのタクミとピュアな拗らせ女トモコを描く際に、こだわっている点や時間をかけているパーツがありましたらお教えください。
タクミはイケメンという設定なのでやっぱりカッコよく見えないとな…と思って自分で「かっこいい(キュン!)」と思えるまで描き直したりしています。トモコはリアクションをコミカルに可愛く描くようにしています。パーツのこだわりというのはそんなになくて、全体で見た時の形に1番時間をかけている気がします。
――X(旧Twitter)の投稿には、多くの"いいね"やコメントが寄せられていました。今回の反響への感想をお聞かせいただけますでしょうか。
学生時代にいじられた経験のある方や、過去の自分にリベンジしたい方など様々な方から共感のコメントをいただき、どれも興味深く読ませていただきました。コメント欄でみなさんが体験談を話してくださったり想いを綴ってくださるのはいつも本当に嬉しいです。
――今後挑戦してみたいジャンルやテーマがありましたらお教えください。
今は女性主人公のお話を描いていますが、男性目線のラブコメを描くのも楽しそうだなと思います いつか挑戦したいジャンルは青年誌でしょうか。人生の様々な側面をしっかりと描けるような作家になりたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
読んでくださる読者のみなさま、いつもありがとうございます。リアクションをいただけるのは大変励みになりますし、モチベーションにも繋がります これからも読者さんが楽しめる作品作りをしていきたいと思っています。応援よろしくお願いします。

