犬の老化が進む『タブー行為』5選 避けるべき絶対NG行動や飼い主が見直すべき暮らし方まで

犬の老化が進む『タブー行為』5選 避けるべき絶対NG行動や飼い主が見直すべき暮らし方まで

犬の老化を進めてしまうタブー行為5選

ジーッと見つめる太った犬

愛犬の老化を遅らせ、元気で長生きしてもらうためには、日常生活の見直しが大切です。ここでは、寿命を縮める可能性があるNG行為を5つ紹介します。見直しの参考にしましょう。

1.過剰な運動や運動不足

犬の老化を早める原因のひとつに、運動のさせすぎと運動不足があります。

若いうちは多少激しい運動も可能ですが、シニア期に入った犬に無理をさせると、関節や筋肉に過度な負担がかかり、軟骨の摩耗の原因になることがあります。特に、激しいジャンプや急停止、長時間の散歩は体への負担が大きく、関節疾患のリスクを高めます。

一方で、運動不足も問題です。筋力低下や肥満、血流の悪化、認知機能の低下を招き、老化を加速させます。愛犬の年齢や体調に合わせて適度な運動を毎日おこなうことが重要です。シニア犬の場合は、短い散歩を数回に分けるなど、負担をかけない運動を意識しましょう。

2.過剰なストレスを与える

犬にとって過剰なストレスは、体内でストレスホルモンを慢性的に分泌させ、免疫機能の低下や自律神経の乱れを引き起こし、病気を招いたり、老化を著しく進めたりする原因になります。

ストレスの原因となるタブー行為にはさまざまなことが考えられます。

犬が嫌がることを無理強いする 大きな音や声を出す 引っ越しをする 家族のケンカが絶えない 急に留守番が増える

思い当たることがあれば、早急に改善または対処をしましょう。愛犬の老化を防ぐには、リラックスできる環境を整えることが大切です。

3.体重管理をせずに肥満を放置する

肥満も犬の老化を早めるタブー行為です。

過剰な体重は、膝や股関節といった関節に常に大きな負荷をかけ続け、関節炎の発症や進行を加速させます。また、肥満は心臓病、呼吸器疾患、特定のガンなど、命に関わる様々な病気のリスクを高めます。

特にシニア犬になると代謝が落ちるため、若い頃と同じ量の食事を与え続けているとすぐに体重が増加してしまいます。飼い主さんは、愛犬の理想体重を把握し、食事の量やおやつの与え方をしっかり管理する必要があります。

定期的に体重を測定し、理想的な体型を維持するよう心がけましょう。

4.食事管理を行わない

不適切な食事管理は、犬の健康を内側から蝕み、老化を加速させる要因になります。

特に避けるべきタブー行為は、人間の食べ物を与えること、おやつを好きなだけ与えること、栄養バランスの悪い粗悪なドッグフードを与え続けることです。

人間の食事は犬にとって塩分や脂肪が過剰になりやすく、内臓に負担をかけ、肥満や病気の原因になります。また、質の低い食事は、必要な栄養素や抗酸化物質が不足し、細胞の老化を早めます。

愛犬の年齢、体重、活動量に合った過不足なく摂取できるよう心がけましょう。

5.刺激や変化のない生活

単調な生活は、犬の老化を早める大きな原因です。脳への刺激が減ると認知機能が低下し、認知症のリスクが高まります。毎日の散歩や食事がいつも同じパターンだったり、遊びが単調で頭を使わなかったりすると、こうした傾向は特に顕著になります。

認知症予防には、犬の五感や頭を使う以下のような遊びを取り入れることをおすすめします。

新しいニオイを嗅がせる 散歩コースを変える 知育玩具でフードを探させる 簡単な芸を教える

これらの遊びは、犬の脳に適度な刺激を与えてくれます。精神的な刺激は、脳の活性化だけでなく、体の若々しさを保つことにもつながります。

老化を進めないために見直すべき暮らし方は?

散歩をする犬と飼い主さんの後ろ姿

愛犬の老化を遅らせるには、日々の生活を見直し、体や体調の変化に早く気づくことが大切です。7歳を過ぎたら健康診断を年1回から2回に増やし、年齢や健康状態に応じて検査項目も追加しましょう。日常では、食欲や排泄、睡眠、行動の変化をよく観察する習慣をつけましょう。

シニア犬が暮らしやすい環境作りも重要です。滑りやすい床にマットを敷く、段差を減らす、水の器を複数置くなどして体への負担を減らしましょう。

また、飼い主さんとのスキンシップも忘れずに。優しく撫でたりマッサージをしたりすることで、安心感を与え、心と体の健康を保つことにもつながります。

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