菊地凛子、錦戸亮の“噓”に仰天 竹原ピストル&塩野瑛久も“噓”についての自論を展開する<嘘が嘘で嘘は嘘だ>

菊地凛子、錦戸亮の“噓”に仰天 竹原ピストル&塩野瑛久も“噓”についての自論を展開する<嘘が嘘で嘘は嘘だ>

「嘘が嘘で嘘は嘘だ」
「嘘が嘘で嘘は嘘だ」 / (C)フジテレビ

12月24日(水)にFODにて一挙先行配信、1月11日(日)より地上波4週連続で「嘘が嘘で嘘は嘘だ」が放送される。物語の舞台は、クリスマスの夜の居酒屋。主人公の大森みつ子(菊地凛子)が5年前に離婚した元夫・小林幸助(錦戸亮)に居酒屋へ呼び出されることから始まる。そこに結婚詐欺師の中村信(塩野瑛久)、刑事の並木正義(竹原ピストル)が加わり、みつこと幸助のなれそめなどとりとめもない会話が繰り広げられる。本記事では、主要キャストの菊地凛子、錦戸亮、竹原ピストル、塩野瑛久にインタビューを敢行。本作のテーマ・嘘について、たっぷりと語ってくれた。

■菊地凛子「シチュエーションもあまり変えずに4話で見せて行くのが面白い」

――「嘘が嘘で嘘は嘘だ」は、予測不能な会話劇で描く大人の嘘をめぐる物語ですが、どんなところが面白い作品になりそうですか。

菊地凛子(以下・菊地):クリスマスイヴの一夜の物語をシチュエーションもあまり変えずに4話で見せて行くのが面白いですよね。

錦戸亮(以下・錦戸):確かに。ひとつの場所でよく4話も膨らませられるなって思いました(笑)。

塩野瑛久(以下・塩野):登場人物4人のキャラクター性が見事にバラバラなのも面白いところです。台本を読んで、役にちょっとしたエッセンスを加えやすい台詞回しだなと思いました。

竹原ピストル(以下・竹原):生方美久さんの脚本は、細かいピースがピッタリと額にハマるように計算されている精巧なパズルのような美しさがあって。読んでいて、とても心地良かったですね。

――居酒屋で4人が嘘か本当か分からない会話を繰り広げますが、会話劇の場面はどのように作り上げていったのか気になります。

菊地:2回くらいリハーサルをした時、自分が思ってもみなかったことが皆さんから出てきて、すごく有意義な時間でした。ドラマって自分で宿題をやって発表会に行くみたいな感じじゃないですか。それがちょっと一緒に宿題をやったみたいな感覚があって、4人の距離がグッと近づきましたよね?

錦戸:分かります。僕もホンマにそう思いました。みんなで作り上げていったみたいな感じで。あのリハでは、竹原さんが最初から4話まで台詞が全部入っていて、めちゃくちゃ焦りましたけど(笑)。

竹原:現場で監督にお芝居のリクエストをいただいた時に少しでも落ち着いて対応できるように、セリフを徹底的に頭に叩き込んで、準備しました(笑)。でも、実際撮影では、お三方が作ったリズムの上にひょっこり乗っからせていただいただけです。

塩野:竹原さんは、一つ一つ丁寧に置いていく感じのマイペースな台詞まわしでしたよね。僕は逆にまくし立てるようない言い方を意識していましたが、皆さん、それぞれのキャラクターが喋りそうな間やテンポで喋っていた印象です。

■自身と近いキャラクターをそれぞれ明かす

――それぞれご自身が演じたキャラクターについては、どう捉えましたか。

菊地:日常の中で人間って普通に嘘をついているじゃないですか。私は嘘に翻弄されていく女の役なんですが、よく考えると会話って全部、嘘だなみたいなことに気づかされる瞬間がある役どころでした。

錦戸:僕は嘘つきの男の役だったんですけど、演じてみた今もまだ合っているのか分からないです。まぁ、オッケーが出ているから、僕の解釈で合っていたと思いますけど(笑)。

竹原:“並木ってこんな人物かな”というイメージは作っていきましたが、基本は監督に委ねました。撮影終盤、現場にいらっしゃった脚本家の生方さんに並木はあて書きだったと知らされて…。僕は並木よりはマトモな人間だと思うんだけどなぁ…とも思いました(笑)。

塩野:僕は結婚詐欺師ということで、人たらしな部分が醸し出せたら面白いなと思って演じました。発言が軽くて、どこか宙に浮いているみたいな感じなので、どれが嘘でどれが本当なのか分からないような言いまわしを意識しつつ、人の懐に入り込める親しみやすさが役を通じて出ていたらいいです。

――個性の強いキャラクター4人が登場する中、ご自身はどのキャラクターに近いと思うか教えてください。

錦戸:4人の中で誰か一人強いて言わないと駄目ですよね? 今から、嘘つきます。えー、そうだな。僕は菊地さん演じるみつ子に一番近いですね。あれくらい実直に生きてみたいという理想像です!…って、今、嘘でコメントを絞り出しました(笑)。

菊地:あはは。私は本当にみつ子が近いのかなと思います。あんなに素直ではないですけど、割と近かったかなって。

竹原:僕はどのキャラクターにも自分と近い部分、共通点があるように思えました。4人それぞれの言動に“なるほど”と思うような親近感を覚えましたから。ただ、突き抜けたバカさ加減のみで言うならば、やはり並木が一番近いと思います。

塩野:僕も並木さんですかね。並木さんってきっと、嘘が下手で真面目なタイプなんですよ。この中だったら、自分とちょっと近いものを感じます。

■4人が“噓”についての自論を展開

――嘘は人によって捉え方が違うと思うのですが、優しい嘘ならついていいなど、嘘について、ご自身はどういう考え方を持っていますか。

塩野:優しい嘘みたいな嘘ならあってもいいのかなと思うんです。でも、本当に昨今、何が真実で何が嘘か分からないようなニュースが飛び交っているからこそ、やっぱり嘘はよくないなと思います。あと、僕は嘘が苦手なんですよね。すぐバレる(笑)。

菊地:ひとつの嘘で人生が変わっちゃうことってあるじゃないですか。日常には嘘が溢れていて、どれを嘘だと思って生きるか…みたいな価値観の話になってきますよね。私は世の中に嘘をついてない人っていないと思っています。このドラマでは、嘘ってたった一色のカラーではなくて、多色で。4人がたった1日でこれだけの嘘の中で生きているっていうのが見えてくるんですが、嘘を背負って生きていくこともありっちゃ、ありなのかなって(笑)。

竹原:僕は歌うたいですので、ライブ中のトークでは、素材のままはなすことはあまりなく、大概盛ります。お客さんにくすくす笑いをいただいたとき、胸に喜びが生じたならば“盛る”の範疇。罪悪感が生じたならば“嘘”。そのように判断しつつ、日々真実と嘘の境目を綱渡りしております(笑)。

錦戸:確かにいろんなパターンの嘘があるじゃないですか。嘘で自分を騙すことによってケツを叩くことができるパターンもありますし。僕は嘘をつかない日なんて、多分1日もないですね。1日1個はちっちゃい嘘ついていると思う。だから、この撮影ではたまにグサグサ心に刺さりながら、ヒヤヒヤしながら台詞を聞いていました。嘘についての向き合い方ってちゃんと考えなあかんなって(笑)。

――もう2025年も終わりますが、今年つかれた印象的な嘘、または自分のついた嘘はどんなものでしたか?

塩野:今年はめちゃくちゃ素直だったかもしれないですね。何も嘘ついてないです。嘘をつける人というか、冗談を言える人がうらやましい! ポーカーフェイスで嘘ついても、この人が言うのは大抵冗談って思われる人にちょっと憧れます(笑)。

竹原:毎年、大晦日にライブのオファーをいただくと、「紅白に出る可能性がある」という理由で辞退しています(笑)。今年もまた嘘になってしまったので、また来年からも頑張ります!

菊地:子供にいっぱい嘘つかれていますね(笑)。宿題やってないのにやったとか。こっちも嘘を見抜いて本当に宿題をやったのか追求しないと駄目ですね(笑)。

錦戸:嘘ついてから、それをホンマにしていくパターンはあります。もう言ったからにはそっちがいいかなって。

菊地:結構、ハードコア!(笑)。

◆取材・文=福田恵子/スタイリスト=小嶋智子(菊地)、本多徳生(錦戸)、上野健太郎(竹原)、守田圭祐(塩野)/ヘア&メーク=中村了(菊地)、TAKAI(錦戸)、草替拓夢(塩野)/衣装協力=ブラウス、シャツ、ニット巻きスカート、パンツ(全てリヴノブヒコ)、ピアス(ガブリエラ キス)、リング(カーラ・カルーソ/共にソウス)(菊地)
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