心不全は、心筋梗塞や高血圧、不整脈などが引き金となり発症する病気です。日本ではすでに約120万人が心不全を抱えているとされ、なかでも高齢者で急増しているのが現状です。「完治が難しい病気」とも言われる心不全について、早期発見・治療の重要性を飯田先生に解説していただきました。

監修医師:
飯田 圭(飯田医院)
日本大学医学部卒業。その後、国立循環器病研究センター心臓血管内科レジデントとして勤務、日本大学医学部内科学系循環器内科学分野准教授などを務める。2007年、埼玉県ふじみ野市に位置する「飯田医院」の副院長に就任。日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心臓リハビリテーション学会指導士、日本医師会認定健康スポーツ医。
編集部
まず、心不全について教えてください。
飯田先生
心不全は「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」と定義されています。「心筋梗塞」「狭心症」「心筋症」「心臓弁膜症」「高血圧」「不整脈」などが原因で起こります。
編集部
実際のところ、心不全の人は多いのでしょうか?
飯田先生
非常に多いと思います。日本では現在、心不全の患者さんが約120万人いると言われています。特に高齢者に多いのが特徴で、64歳以下の心不全の患者数は10万人あたり20人ほどですが、75歳以上になると10万人あたり300人以上、つまり15倍以上になるのです。
編集部
心不全は治る病気なのですか?
飯田先生
残念ながら、心不全に一度なったら完治させることは難しいため、症状を改善させたり、進行を予防したりすることが心不全治療の目標となります。早期発見することが大事なので、「長い距離を歩けなくなった」「階段ですぐに息切れするようになった」などが気になる人は、「年齢のせい」と思わずに、かかりつけ医やお近くの循環器内科に相談しましょう。
※この記事はメディカルドックにて【「心不全」は治らない? 原因・症状は? 知っておきたい予防法も医師が解説!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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