膵臓がんの主な原因
ここでは膵臓がんの危険因子について解説いたします。
喫煙
喫煙は膵臓がんの最も大きなリスク要因の一つです。日本人を対象とした研究で喫煙者は非喫煙者に比べて、膵臓がんになるリスクが1.7~1.8倍程度高くなるといわれています。[1] 喫煙量に相関してリスクは増加する傾向があります。
飲酒
1日アルコール摂取量が24-50g以上の大酒家では1.1~1.3倍膵臓がんのリスクが高くなるとされています。お酒は適量にとどめましょう。
肥満
body mass index(BMI):≧30kg/㎥で膵臓がんのリスクが1.3~1.4倍と報告されています。BMIと相関してリスクが上がる傾向があるので、肥満のある方は減量を心がけましょう。
糖尿病
糖尿病の人は、膵臓がんになるリスクが1.7~1.9倍高くなるといわれています。特に糖尿病発症1年未満ではリスクが高いため、健康診断などで血糖値の指摘を初めて受けたら糖尿病内科を受診しましょう。
慢性膵炎
慢性膵炎は、膵臓に慢性的に炎症が続く病気です。慢性膵炎の人は、膵臓がんになるリスクが13.3~16.2倍高くなると言われています。膵臓がんにならないためにも飲酒を減らして慢性膵炎を予防しましょう。
遺伝
膵臓がんの約5~10%は、遺伝が関係しているといわれています。家族に膵臓がんになった人がいる場合は、リスクが高くなる可能性があります。家族性に膵臓がんの家系の場合はさらに高いリスクがありますので、濃厚な膵臓がんの家族歴のある方は遺伝子パネル検査なども検討されますので、消化器科の医師にご相談ください。
「膵臓がんの下痢」についてよくある質問
ここまで膵臓がんの下痢などを紹介しました。ここでは「膵臓がんの下痢」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
膵臓が悪くなると、便にどんな特徴が現れますか?
齋藤 雄佑 医師
前述の通り、膵臓が悪くなると、消化吸収機能が低下し、便に様々な変化が現れることがあります。特徴的なものは脂肪便で便に脂肪が混ざり、白っぽく、光沢があり、水に浮くような便になります。また消化不良により下痢になることがあります。これらの症状は、膵臓がん以外にもさまざまな原因で起こる可能性があります。気になる症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な検査を受けるようにしましょう。

