痔の治療法を教えて
編集部
痔の治療法はどのようなものがありますか?
伊藤先生
軽度の症状には薬物療法や生活習慣の改善が有効ですが、重度の場合、手術が必要になることもあります。そうは言っても、これらは痔の種類による部分が大きく、たとえばあな痔(痔ろう)の場合は、重症度にかかわらず手術療法が基本となります。
編集部
ほかの痔の治療についても教えてください。
伊藤先生
いぼ痔であれば、肛門の歯状線の外側にできる「外痔核」の場合、手術による切除が中心です。内側にできる「内痔核」であれば、「ジオン注射硬化療法(ALTA療法)」などの治療法があります。外痔核と内痔核の両方がある人は、ジオン注射療法と切除を組み合わせたハイブリッド手術がおこなわれます。
編集部
切れ痔(裂肛)の場合はどうですか?
伊藤先生
切れ痔(裂肛)の場合は、薬物療法による排便のコントロールや軟骨・座薬などによる治療が中心ですが、慢性化したケースには手術が必要となります。
編集部
最後に、メディカルドック読者へのメッセージがあればお願いします。
伊藤先生
痔は自分では見えない場所にできるため、痛みがあると不安になる人も多いです。中には携帯電話で撮影して確認しようとする人もいますが、症状の重さや適切な治療法を自分で判断するのは難しいものです。放置すると悪化して手術が必要になるケースもあるため、恥ずかしがらずに日本大腸肛門病学会専門医や指導医のいる医療機関に相談することをおすすめします。
編集部まとめ
痔は、初期症状の段階で適切に対処すれば、悪化を防げます。出血や痛み、違和感を覚えた場合は、早期にセルフチェックをおこない、症状の進行を防ぎましょう。チェック項目で当てはまる点が多い場合は、早めに医師に相談し、適切な診断と治療を受けることをおすすめします。

