「ノロウイルスの集団感染」が発生 身近に迫る感染リスクを医師が解説

「ノロウイルスの集団感染」が発生 身近に迫る感染リスクを医師が解説

沖縄県内の中学校で、12月5日に、ノロウイルスに関する集団発生が確認されました。複数の生徒に体調不良がみられ、教育委員会が学年閉鎖の対応を取っています。今回の発表内容とノロウイルスの特徴について、水戸医師に伺いました。

水戸 陽貴

監修医師:
水戸 陽貴(中通総合病院)

旭川医科大学卒業 。現在は中通総合病院内科科長。専門は感染症科、総合内科。

沖縄県読谷村が発表した内容とは?

編集部

沖縄県読谷村が発表した内容を教えてください。

水戸先生

今月5日、沖縄県読谷村の中学校で、ノロウイルスと診断された生徒が2人確認されました。そのほかにも腹痛や吐き気などの症状を訴える生徒が約40人いるそうです。読谷村教育委員会は9日まで学年閉鎖の対応を取るとしています。

感染性胃腸炎は一年を通して発生がみられるものの、例年11月ごろから増加し、12月から翌年1月にかけて流行のピークを迎えます。現在はその流行期にあたることから、引き続き注意が必要だと言えるでしょう。

ノロウイルスとは?

編集部

ノロウイルスについて、特徴や対策を教えてください。

水戸先生

ノロウイルスは、感染性胃腸炎や食中毒の原因となるウイルスです。手指や食品を介して口から体内に入り、腸の中で増殖して、吐き気、下痢、腹痛などの症状を引き起こします。健康な成人では比較的軽症で回復することが多いものの、乳幼児や高齢者では重症化したり、嘔吐物が気道に詰まったりして命に関わるケースもあります。ワクチンは存在せず、治療は水分補給などの対症療法が中心です。

感染経路は非常に多様で、患者の便や吐物に触れた手を介した二次感染、ヒトからヒトへの飛沫感染、感染した調理従事者を通じた食品汚染、加熱不十分な二枚貝の喫食、汚染された水の摂取などが挙げられます。

そのため予防には、こまめな手洗いの徹底、体調不良時の調理作業を控えること、吐物や便の適切な処理、食品の十分な加熱、調理器具の洗浄・消毒が重要です。日常の基本的な衛生管理が最大の予防策となります。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。