モンゴウイカはデリケート
さて、当日は8時ごろに大貫沖の水深20m前後から釣りスタート。
開始早々に4人にヒットして3キャッチ、1バラシ。
いずれも1kg前後の良型モンゴウイカだった。
ちなみにイカが乗ると船長が速攻ダッシュでタモですくってくれるので、座席にはなるべく荷物を置いておかないようにしよう。
次の流しでは今では貴重なスミイカも1杯交じり、ポツリポツリとモンゴウイカが乗る。
ただ、見ている感じではテンヤ、ダウンショットにかかわらずスッテに乗っているほうが多い気がした。
とはいえテンヤの場合はスッテを付けるか付けないかは好みの問題。
昔からのスミイカファンはテンヤだけにこだわる人も少なくないから、確率の問題か。
開始1時間もすると右舷はほぼ全員が型を見て、左舷は半数くらい。
船長に聞くとモンゴウイカもスミイカ同様に潮先有利の傾向はあるようで、この時点では船は右舷に流れていたのがその理由のようだ。
とはいえ、それほど極端に差がつくような感じではない。
スミイカの場合は潮先の人の独壇場になりだれか一人が独走することもあるが、モンゴウイカの場合は比較的平均に釣れる傾向にあるとか。
そして開始2時間半もすると風向きが変わったのか今度は左舷でよく釣れるようになり、船中18人でオデコは残り5人。
全員型を見られるのも時間の問題か。
ところが下げ潮止まりとなった11時半ごろからピタリと釣れなくなってしまう。
時どきポツンとモンゴウが乗ってくるが続かず、後はサバフグとの戦いが続く。
このまま終わりそうな気配もしたが、13時ごろから上げ潮が効き始めたのか船中連発。
中には2kg近いビッグサイズもいて、ポンポンと連チャンする人も出始める。
船長によるとスミイカよりもモンゴウイカのほうが潮時などに敏感で、何かが気に入らないといても全く乗ってこないという。
スミイカのほうがデリケートなイメージだったが、実態は違うらしい。
それでいて、釣れるときには簡単に釣れてしまうから、なかなかにつかみどころのないイカだ。
午後3時に沖揚がりとなり、結果はトップ6杯、5杯の人が8人いたから、まさに平均的に釣れた感じ。
おそらく今シーズンのスミイカはこのままモンゴウイカが主役に居座り続けそう。
もちろんスミイカが釣れるに越したことはないが、モンゴウならではの独特の重量感をぜひ味わってほしい。

2kgに迫る大型が当たり前のように釣れる

当日のトップは6杯

この日釣れたスミイカは 船中2杯。今や貴重品だ
INFORMATION
東京湾奥・金沢八景 一之瀬丸
045・782・3714
▼備考=予約乗合、スポット出船。出船状況はHPで確認

