<スクープのたまご>奥山葵“日向子”、捜査協力とスクープ、どちらを優先するか聞かれ答えに窮する

<スクープのたまご>奥山葵“日向子”、捜査協力とスクープ、どちらを優先するか聞かれ答えに窮する

日向子は、事態を大きく動かす1本の電話をもらった
日向子は、事態を大きく動かす1本の電話をもらった / (C)TBS

12月16日放送のドラマストリーム「スクープのたまご」(毎週火曜深夜0:58-1:28、TBSほか/TVerにて配信あり)の第11号(本作では、「話」ではなく、週刊誌にちなんで「号」と表記)で、日向子(奥山葵)たちは、連続不審死事件の容疑者・久保塚(相馬理)の元・保護司、渡辺(山口良一)と対面。久保塚からコンタクトがあってもすぐに通報しないことを前提に、彼の独占インタビューがとれることに。真実解明まであと一歩のところまで来た。(以下、ネタバレがあります)

■スクープと向き合い、記者として成長していく姿を描く

本作は、大崎梢氏原作の同名小説をドラマ化。週刊誌編集部の事件班に異動となった入社2年目の信田日向子が、さまざまなスクープと向き合う中で、“週刊誌の存在意義”を見つけ、記者として成長していく物語。有名週刊誌への綿密な取材によるリアリティー満載の描写で、記事が世に出るまでの裏側ものぞけるようになっている。

■次号の締め切りまで、あと3日…

日向子の推測通り、今村(小西詠斗)には女装の趣味があった。となると、“連続不審死事件”の容疑者として指名手配中の久保塚が、“洞窟バー”で会っていたのは、事件の第一被害者・小宮山春江ではなく、女装した今村の可能性が濃厚になってきた。

やはり、久保塚は誰かにハメられたのかもしれないが、冤罪(えんざい)の決定的な証拠にはならない。モタモタしている間に、ライバル誌の「週刊真実」が青城征也(古屋呂敏)の女性関係のスクープをあげてしまえば、こちらの努力は水の泡…。何とか次号に間に合わせたい「週刊千石」だったが、〆切は、3日後に迫っていた。
「スクープのたまご」第11号より
「スクープのたまご」第11号より / (C)TBS


■事態を大きく動かす1本の電話

編集部全員が焦る中、日向子の電話が鳴った。電話の主は、彼女が新潟に聞き込みに行った際、帰れなくなった彼女を泊めてくれた柳下だった。日向子が新潟に行ったのは、久保塚の元・保護司、渡辺の消息確認のためだったが、その時は、何の手がかりもつかめなかった。

日向子が帰った後、柳下は渡辺に「週刊千石」の記者が来たことを話し、渡辺は驚いていたようだが、後日、日向子と話したい、と柳下に仲介を頼んできたのだった。一気に事態が動き始めた。これも日向子の人徳だ。柳下は、素直で誠実な日向子に好感を持っており、たまたま一晩泊めただけなのに、電話で「日向子ちゃん」と呼んでいた。信用できる人物として、渡辺に話したに違いない。

日向子は、デスクの北浜(赤ペン瀧川)、この事件をずっと追いかけている先輩記者の村井(夙川アトム)と共に渡辺に会いに行った。
久保塚は人を殺せるような人物ではない、と彼の元・保護司、渡辺(山口)は語る
久保塚は人を殺せるような人物ではない、と彼の元・保護司、渡辺(山口)は語る / (C)TBS


■捜査協力<スクープ?

渡辺は、自己紹介の後、「指名手配犯から何か言ってきたとき、直ちに警察に通報したりしないんだろうか?」と尋ねた。質問の意図がわからず、戸惑う北浜たちに、渡辺は、通報しなくてはならないのはもちろんわかっていると前置きして、捜査協力よりスクープを優先することはあるのか?と、直接的に尋ねるのだった。

北浜はあっさり「ありますよ」と答え、渡辺は「すぐに通報しないと約束してくれるなら…」と言った後、「久保塚はハメられたと言っている」と、北浜らに告げた。日向子、北浜、村井は「やはり…!」といった表情でお互いに顔を見合わせた。

渡辺も、久保塚について、彼の地元の仲間と同様に「憎めないヤツ」と語り、カッとなって手を出すことはあっても、殺人などできる人間ではない、と訴えた。渡辺は、現在も彼と電話でコンタクトを取り続けていた。そして、渡辺から「週刊千石」の記者が訪ねてきたことを聞いた久保塚が、自分の話を「週刊千石」は聞いてくれるだろうか…と言っている、と日向子たちに伝えた。前科のある久保塚は、今の状況で警察に捕まれば、冤罪を訴えても聞き入れてもらえないのでは…と怯えているとのことだった。

北浜は、無実の訴えならなおさら話を聞いて記事にしたい、と渡辺に告げた。すると、渡辺は、編集部員が警察に捕まったりしないか、発売を止められたりしないか、と日向子たちを気遣った。そんな彼に、日向子は「大丈夫です。私たちにおまかせください!」と、力強く答えるのだった。
日向子(奥山葵)に深く頭を下げ、久保塚のことを頼む渡辺
日向子(奥山葵)に深く頭を下げ、久保塚のことを頼む渡辺 / (C)TBS


■久保塚と若い女性が一緒に行動?

一方、聞き込みに行っていた椿(佐藤友祐)は、久保塚らしき男が、若い女性とコンビニで買い物していた、との目撃証言を得ていた。その若い女性は、行方不明の女子高校生・橋本まどかではないかと日向子は直感的に思った。先日、まどかの母親に会いに行った際、久保塚の名前を聞いた母親は、彼が真犯人かどうかをやたら気にしていた。娘が久保塚と一緒に居ることを、もし母親が知っていたなら、久保塚について過剰反応したのも納得がいく。だが、まどかと久保塚の接点は?それも、久保塚に会えば、わかることだ。

「週刊千石」は、この大スクープを「週刊真実」に嗅ぎつかれないように、ダミーのネタを用意することにした。久保塚が海外逃亡したと思わせるために、既に海外のコーディネーターと話を進めており、真実味を持たせるために、カメラマンの洲崎(永岡佑)が実際に海外に行くことになった。

実際のスクープの現場でも、このような騙し合いは行われているのだろう。先に記事を出した方が「勝ち組」…スクープ合戦の裏側が垣間見られるシーンだ。
阿久津(大倉空人)も日向子(奥山葵)同様、「週刊誌の存在意義」が少しだけわかってきたようだ
阿久津(大倉空人)も日向子(奥山葵)同様、「週刊誌の存在意義」が少しだけわかってきたようだ / (C)TBS


■久保塚、ついに「週刊千石」へ

渡辺と会った翌日、久保塚が「週刊千石」にやって来た。車から降りた彼は、どこか不安そうな、でも覚悟を決めた表情で、迎えた北浜たちを見つめた。

次回、ついに最終号。久保塚は何を語るのか。彼が犯人ではないとしたら、いったい誰が何の為に犯行に及んだのか。「週刊誌にもできることは、ある」と思うようになった日向子は、この大きな事件を経て、さらにどのような学びを得るのだろうか。

◆文=ザテレビジョンドラマ部


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