HFrEFの前兆や初期症状について
HFrEFでは心臓のポンプ機能が低下して、全身に送られる血液が減少することでさまざまな症状が現れます。
初期の段階では軽い症状から始まり、息切れや疲れやすさが現れ、足や足首がむくむこともあります。少し動いただけで息切れを感じたり、体が重く感じたりすることは、HFrEFのサインのひとつです。
ただし、活動すると症状が現れるものの、安静にしていると症状が軽くなるため、気づきにくい場合があります。
放っておくと症状が悪化する恐れがあるため、HFrEFの初期の症状に気づいたら早めに医師に相談することが重要です。
HFrEFの検査・診断
HFrEFの検査は心エコー検査、胸部レントゲン検査、血液検査、心電図検査です。
心エコー検査では、心臓の状態を確認し、心臓の働きが弱まっているかどうかを確認します。胸部X線検査で心臓の大きさや肺の状態を確認し、心不全による影響があるかどうかを調べます。
また、血液検査では心臓に負担がかかると分泌が増えるBNP、心臓の筋肉にダメージが加わると分泌が増えるトロポニンTなどの測定をおこないます。心電図検査では、不整脈の他に、心筋梗塞や左心室肥大の有無を確認します。
これらの複数の検査を組み合わせて、HFrEFの有無や重症度を判断します。

