日本のおにぎりをアメリカで広めたい! シカゴで「Onigiri KORORIN」を開業した日本人のストーリー

日本のおにぎりをアメリカで広めたい! シカゴで「Onigiri KORORIN」を開業した日本人のストーリー

おにぎりは世界の味とコラボできる白いキャンバス
日本を代表する食をアメリカ全土に

おいしいコシヒカリを使用しているOnigiri KORORIN。気になる具材は全部で6種類で、「Creamy Tuna Mayo」に「Grilled Yuzu Salmon」、「Chilee  Crisp Shrimp」、「Black Garlic & Miso Tofu」、「Chipotle Tuna Mayo」「Power Miso Salmon」と、日本人からするとツナマヨ以外は見慣れないユニークな具材ばかり。アメリカでも人気のある柚子や、チポレというメキシコ料理の代表的なフレーバーなど、トレンド感ある材料と和をうまくミックスさせて、アメリカ人の口にも合うよう工夫したのも人気の秘訣のようです。

一番人気は、私が手にしている柚子サーモン。甘じょっぱくグリルされたサーモンに柚子の香り高い風味がプラスされて、クセになる美味しさでした! 綺麗なミシガン湖とシカゴのビル群を前に食べるおにぎりは格別!

勝山さんは、おにぎりを「何とでもコラボができる、具材の自由度の高い白いキャンバス」と例えました。世界にはお米を使った料理はたくさんあるからこそ、無限の可能性を秘めていると胸を躍らせます。同時に、日本生まれ日本育ちの個性を強みに、日本の企業ともワクワクするようなコラボレーションをしていきたいと目を輝かせた勝山さん。その背景には、日本の素晴らしい食をアメリカでもっと広めたい、日本食を応援したいという気持ちが込められていました。

アメリカで数多く展開されているプロテイン商品に着目し、日本のフジッコとタイアップをして大豆で作られたお米(大豆ライス)を使った「プロテインおにぎり」を開発し、人気を集めています。

アメリカでビジネスをすることの難しさとやりがい
Onigiri KORORINの展望

勝山さんにアメリカでビジネスをすることに対しての率直な気持ちを伺うと、「アメリカは新しいことに対して友好的で応援してくれるのでやりやすかった。ただ注意すべき点は、助けを待っているだけでは何もしてくれないということ。自分から主体的に動かないとだめだが、動けば動くだけミラクルが起きる」と答えてくれました。柔らかい口調で話す勝山さんでしたが、そこには経営者として異国の地で苦悩しながらも、自ら動き、日々学び、周囲の協力を得ながら歩み続けた4年間の重みを感じました。

勝山さんとキッチンメンバーのお2人。もともとおにぎりを知らなかった2人ですが、レクチャーをして今ではおにぎりが大好きとのこと。それぞれの価値観を尊重しながらつねに話し合いを重ねることで、チームワークはばっちり!

最後に、「Onigiri KORORINが目指す未来」とは? 「夢は、おにぎりを通して日本食の素晴らしさをアメリカ全土に発信すること。日本人の少なさや原材料へのアクセスなどシカゴは厳しい環境ですが、まずはここで成功モデルを作ってから全米に拡大していきたい」と、先を見据える勝山さん。アメリカ各地でOnigiri KORORINを目にする日が楽しみでなりません!!

「つねに挑戦して、ワクワクすることを追求していきたい!」と語る勝山さん。今後、新商品の開発や、お客さんと直接繋がれる場を作りたいと話してくれました。

勝山さん(右)と、共同創業者のクリスティーナさん(左)。

text : WAKANA SHIBUSA

※本記事に掲載した商品の価格や情報は記事初出時のものです。最新の情報は店舗や公式ホームページでご確認ください。

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