地域創生に特化した人材エージェンシーであるandONEが、佐賀県有田町における地域おこし協力隊の採用支援を開始した。同事業では、「有田焼」で知られる歴史文化の集積地・有田町において、文化芸術イベントやアートプロジェクトを通じて地域振興を推進する人材の募集を行う。
andONEは、これまで複数の自治体において地域おこし協力隊の採用・活動中の伴走支援を手掛けており、今回の取り組みでも人材の採用支援を一気通貫でサポートする。
400年以上にわたり「有田焼」の文化を育んできた町
佐賀県有田町は、日本磁器発祥の地として知られ、400年以上にわたり「有田焼」の文化を育んできた。町内には窯元・工房・伝統的建造物が点在し、毎年100万人を超える人が訪れる「有田陶器市」など、国内外に誇る文化資源が豊富だ。
文化ホール
コンベンションホール
また、町民文化の発信拠点として整備された「焱(ほのお)の博記念堂」は、本格的な文化ホールと展示施設を備え、芸術・文化イベントの開催を通じて地域の賑わい創出を担っている。
有田町における地域おこし協力隊2名を募集
今回andONEは、佐賀県有田町における地域おこし協力隊の採用を支援し、文化芸術を起点に地域を動かす人材2名を募集。「焱の博記念堂」を拠点に、アートディレクション・イベント企画運営を通じて新たな文化づくりに挑戦してもらう。伝統産業×アートの掛け算を起点に、地域内外のアーティスト・文化人材との協働や、まちの魅力発信に取り組むポジションだ。
3年間のロードマップに基づき、「有田焼をはじめとした芸術文化資源の掘り起こし」「地域住民・アーティスト・地元事業者との協働によるプロジェクト形成」「展示やプロジェクトを通じた有田町の新しい価値発信」というMissionの実現に向け、町と協力隊が相談しながら段階的にプロジェクトを推進していく。
募集する地域おこし協力隊員には、「焱の博記念堂」における自主事業企画の立案・実施を中心に、貸館に関する営業活動・相談の受付や、施設運営に関する事務・技術補助・管理業務を担ってもらう予定。さらに、地域おこし協力隊として自らイベントを企画・運営することも想定されている。
文化芸術イベントやワークショップ等の企画運営に興味があるまたは経験がある人、地方の活性化に意欲を持っている人、自治会に参加し地域コミュニティに積極的に関わる意思のある人、心身ともに健康で誠実に活動を遂行できる人、アート・クラフト分野に関する知識や経験を持ち様々な視点で発信できる人、プロジェクトを計画から実行まで推進できるスキルを持つ人、多様な関係者(行政・地域住民・学生・観光客など)と調整・協働できる人などから、応募を受け付けている。
