義父から「大事な話がある」と呼ばれて義実家へ行った日のこと。予想もしていなかった「お墓」の話を切り出され、私たち夫婦は言葉を失いました。
義父から突然のお墓の話
義父から突然、「自分の実家の墓の隣を、お前たち家族で使ってほしい」と言われました。なんでも、義父の兄弟が使うはずだった区画が不要になったため、代わりに使ってほしいという話でした。さらに義父は「自分たちの墓の管理もお願いしたい」と言い出し、私たちは困惑するばかり。
夫は次男ですが、長男である義兄は独身で、子どもがいるのは夫だけです。そうした事情もあり、私たち夫婦に白羽の矢が立ったのだと思います。しかし、その墓地があるのは、私たち夫婦には縁もゆかりもない土地。自分たちでお墓を買う予定もまったくなかったため、夫とともに「申し訳ないけれど、お墓を継ぐことは考えていません」とはっきりお断りしました。
義父の思いと義母の助け舟
しかし、それでも義父は「そんなこと言わずに考えておいてくれ」とゆずりません。私は、親戚が墓じまいで苦労している現状や、私の実家でも永代供養を検討していることを話しつつ、お墓を持つつもりがないことを再度伝えましたが、「それはさびしい」と言われてしまいました。
その後、義父がいないときに、義母がこっそり「お墓の件は気にしなくていいから」と言ってくれました。義父は頑固な性格で、その場で反論すると余計にこじれてしまうため、本格的に話が動くまでは聞き流しておこうという判断だったようです。義母の助け舟のおかげで、それ以上は義父との話を無理に進めずに済みました。

