「多発性脳梗塞」についてよくある質問
ここまで多発性脳梗塞などを紹介しました。ここでは「多発性脳梗塞」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
多発性脳梗塞とラクナ梗塞の違いについて教えてください。
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
多発性脳梗塞は、脳の複数の場所に脳梗塞ができている状態を指す言葉です。一方、ラクナ梗塞は、太い血管から枝分かれする「穿通枝」と呼ばれる細い血管が詰まることで起きる脳梗塞のことで、脳梗塞の原因や病気のタイプを示す言葉です。多発性脳梗塞は「複数の場所に脳梗塞がある状態」であり、ラクナ梗塞は「脳梗塞の種類」なので、意味合いは大きく異なります。
脳ドックで見つかる多発性脳梗塞では、原因となる脳梗塞のタイプとしてはラクナ梗塞が最も多いですが、多発性脳梗塞では、他にも「心原性脳塞栓症」(心臓にできた血栓が脳に飛んで詰まるタイプ)や、血液が固まりやすい病気による脳梗塞などが原因となっていることもあります。
編集部まとめ
多発性脳梗塞は、同時にたくさんの脳梗塞が起きている、または脳梗塞を何回も繰り返している状態を指す言葉です。多発性脳梗塞が見つかった場合、体質的に脳梗塞が起きやすい状態になっていると言えます。一つひとつの脳梗塞はほとんど症状がない場合でも、脳梗塞を繰り返していくうちに、物忘れなどの認知機能低下や、物事を考えたり情報を処理したりする能力の低下が進んでしまいます。そのため、多発性脳梗塞を予防することと同時に、多発性脳梗塞と診断された場合は、その原因を調べ、今後脳梗塞が増えないように対策を立てることが必要です。
多発性脳梗塞では特に予防が重要となりますので、適度な運動やバランスの取れた食事などによる生活習慣病の予防、定期的な健康診断、そして異常が見つかった際には適切に医療機関を受診し、必要に応じて治療を受けることを心がけましょう。

