ビタミンAサプリの効果はご存じですか?メディカルドック監修医が一日の摂取量・効果・効率的な摂取方法についてなどを解説します。

監修管理栄養士:
荒井 佳奈恵(管理栄養士)
委託給食会社勤務、栄養教諭、フィットネスジム栄養指導などを経て、現在は特定保健指導やスポーツ栄養、コラム執筆などに従事。予防栄養に関心が深くその分野を中心に活動範囲を広げている。食アスリート協会認定講師、健康食育シニアインストラクター。
ビタミンAとは?

ビタミンAとは、脂溶性ビタミンの一種で、視覚機能・上皮細胞の維持・免疫機能の調整などに重要な役割を持つ栄養素です。ビタミンAには、動物性食品に多い「レチノール」と、体の中でビタミンAに変わる野菜の色素「β-カロテン」などがあります。また、目の暗順応に関わるロドプシンの材料となり、皮膚や粘膜のバリア機能を保つ働きもあります。体内に蓄積しやすいため、サプリ利用時には耐容上限量を超えないよう注意が必要です。
ビタミンAの一日の摂取量

ビタミンAの一日の摂取量は、日本人の食事摂取基準(2025年版)によると、「レチノール活性当量 µgRAE/日」として表します。推奨量・耐容上限量を以下に記載します。
●推奨量(乳児は目安量のため記載を省く)
1〜7歳 男女:350〜500
8〜11歳 男女:500〜600
12〜14歳 男性:800
12〜14歳 女性:700
15〜17歳 男性:900
15〜17歳 女性:650
18〜64歳 男性:850~900
18〜64歳 女性:650~700
65歳以上 男性:800~850
65歳以上 女性:650〜700
妊婦(後期の付加量):+80(推奨量に加える)
授乳婦(付加量):+450(推奨量に加える)
●耐容上限量
0~2歳 男女:600
3~9歳 男女:700~1200
10~17歳 男女:1500~2600
18歳以上 男女:2700
※単位はレチノール活性当量 **µgRAE/日**。データは「日本人の食事摂取基準(2025年版)」に基づく。

