●投稿後に誹謗中傷が相次いだと説明
鵜川氏は12月17日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見を開き、略式命令の結果を受けて「安堵していると同時に二度とこのようなことを起こさせてはならないという気持ちです」と述べた。
鵜川氏によると、知念氏の投稿があった後、SNS上で1000件近くの誹謗中傷のコメントが寄せられたほか、NPO活動の連絡先として公開していた携帯電話の番号に非通知で電話がかかってきて、「嘘をつくのをやめろ」「ワクチンで人が死ぬわけない」「それでビジネスしてるんだろ」などと言われたという。
●青山弁護士「SNSの異常な状況を正常化させる力になる」
青山弁護士によると、知念氏をめぐっては、青山弁護士自身も、X上の投稿をめぐり損害賠償を求める訴訟を起こしており、知念氏に対して投稿削除と賠償金の支払いを命じる判決が確定しているという。
青山弁護士は、今回の刑事処分について「有名人であり医師であっても、他者に対して誹謗中傷をおこなえば責任を問われるということを社会に知らしめることは、SNSにおける異常な状況を正常化させることに大きな力となる」と述べた。

