「誰のおかげで立派な家に住めると思ってる?」何度も夫を立てようとする義母→見かねて真実を伝えると

「誰のおかげで立派な家に住めると思ってる?」何度も夫を立てようとする義母→見かねて真実を伝えると

共働きで3人の子どもを育てる私。夫は自営業で休みがなく、家事育児はほぼワンオペ状態です。ある日、私のボーナスで長男に高い自転車を買ってあげたところ、義母が「パパが買ってくれたんでしょ?」と決めつけて……。事実を伝えても「稼ぎ頭はパパだから」と聞く耳を持たず、ついには「この立派な家には誰のおかげで住めると思ってるの?」と言い出したのです。たまりかねて私は義母に真実を伝えることにしました。

わが家の家計の真実を義母に伝えた結果

私には3人の子どもがいますが、一番上が小2、下が1歳だったころの話です。夫は自営業で休みがほとんどなく、私がワンオペで家事・育児を回しながらフルタイムで働く日々でした。


そんなある日、私の仕事のボーナスで、長男にずっと欲しがっていた高価な自転車をプレゼントしました。「これでみんなで遠出できるね!」と喜ぶ息子の笑顔を見て、私自身の疲れも吹き飛ぶようでした。


しかし、その自転車を見た義母の言葉に、私は耳を疑いました。 「わあ、素敵な自転車! やっぱりパパは頼りになるわね。パパに買ってもらったんでしょ?」


義母の中では「高価なものや大きな買い物は、一家の大黒柱である息子(夫)が決めて買うもの」という図式ができあがっていたのでしょう。息子に「パパにお礼言ったの?」としつこく詰め寄る義母。私が買ったことを知っている息子は、本当のことを言えばおばあちゃんを否定することになると察したのかもしれません。「パパのおかげだと言いなさい」と強要されているような空気のなか、気まずそうにうつむいてしまいました。その姿を見て、私は胸が締め付けられました。


我慢できず「これは私のボーナスで買ったんですよ」と伝えると、息子はパッと明るい顔で「ママが買ってくれたんだよ!」と叫びました。


それなのに「でも、結局はパパが一家を支えているから買えるのよ」と義母。私が働いていることは知っているはずなのに、なぜそんな言い方をするのか、とてもモヤモヤしました。


それどころか、会うたびに「この服は?」「この家は?」と、何でも夫の手柄にすり替えようとするようになったのです。


義母が息子(私の夫)を誇りに思う気持ちはわかります。でも、そのために同じように家族を支えている私の存在を無視して、子どもにまで「誰のおかげで生活できているか」という恩着せがましい価値観を植え付けようとする姿には、悲しみと強い憤りを感じました。


極めつけに「この立派な家だって、誰のおかげで住めると思ってるの?」と言われたとき、私はその場では何も言わず、子どもたちを連れて帰りました。


後日、義母と2人きりになる機会があったので、私は意を決して切り出しました。


「お義母さん、実はこの家は私名義で、ローンも私が組んでいます。でも、私は私なりに、夫は夫なりに、それぞれができることをやっているだけなんです」


義母は一瞬言葉を失ったようでした。私は続けました。


「ただ、あのとき息子がうつむいて困っている姿を見たとき、胸が痛みました。誰が偉いとか、誰のおかげとか、そういう話じゃなくて……子どもが板挟みになるのが、一番つらくて……」


義母はしばらく黙った後、「あ、そう……。悪かったわね」とだけ言いました。それ以降、そうした詮索はしなくなりました。


今でも義母と会うと、時折その価値観のズレにイラッとすることはありますが、でも、あのときハッキリと私の考えを突きつけたことで、私自身の心は驚くほど軽くなりました。そして、義母を反面教師にして、自分の価値観を誰かに押し付けるようなことは絶対にしないと心に誓っています。


著者:木村テイコ/40代女性/16歳、13歳、10歳の子育てをしながら、福祉業界に栄養士として勤務中。最近の趣味は子どもの流行りものにつきあうこと。


※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)

※生成AI画像を使用しています

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