「心不全と咳」についてよくある質問
ここまで心不全と咳の特徴などを紹介しました。ここでは「心不全と咳の特徴」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
心不全が悪化するとどんな症状が現れますか?
佐藤 浩樹 医師
心不全が悪化すると、心臓のポンプ機能がさらに低下し、全身への血液供給が不十分になります。そのため、さまざまな症状が起ります。呼吸苦、むくみ、全身倦怠感などが代表的な症状です。末期状態に進展すると、活動に著しい障害が出るため、日常生活を送ることが難しくなってきます。
まとめ
心不全は、日常の生活管理や基礎疾患の治療をしっかり行うことで予防できる病気です。高血圧、糖尿病、腎機能低下などの背景がある場合は、早い段階から適切な治療を続けることが重要です。また、息切れやむくみといった小さな体調の変化にも注意し、気になる場合は早めに医療機関を受診しましょう。普段の体調管理と医療との連携が、心不全を予防するための最も確実な方法です。
「心不全」と関連する病気
「心不全」と関連する病気は10個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
循環器系
急性心筋梗塞心筋症
心臓弁膜症
急性心筋炎
高血圧呼吸器系
肺塞栓症慢性肺気腫
内分泌系
糖尿病腎臓系
慢性腎臓病腎不全列記した疾患はいずれも心不全のリスクとなります。医療機関を受診し、これらの疾患の適切な治療により心不全の予防は可能です。
「心不全」と関連する症状
「心不全」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
関連する症状
呼吸困難
全身倦怠感
低血圧起坐呼吸
胸部圧迫感
胸痛むくみ
今後、高齢化がさらに進み、心不全の患者さんの増加が予想されています。このような症状に気づいた場合は、放置せずに医療機関を受診ください。早期の適切な対応が、心不全の発症や進行を防ぎます。
参考文献
2025年改訂版心不全診療ガイドライン(日本循環器学会)
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