<セラピーゲーム>「息を呑むほどの迫真の演技と映像美」丹羽理沙子Pが語る、W主演二人が起こした“化学反応”

<セラピーゲーム>「息を呑むほどの迫真の演技と映像美」丹羽理沙子Pが語る、W主演二人が起こした“化学反応”

「セラピーゲーム」8話より
「セラピーゲーム」8話より / (C)2025「セラピーゲーム」製作委員会

NAOYAと冨田侑暉がW主演を務める「セラピーゲーム」(毎週水曜深夜0:59-1:24、日本テレビ/Hulu・TVerにて配信)が現在放送中。原作は、日ノ原巡氏のシリーズ累計 130 万部突破、BLアワード シリーズ部門 4 年受賞の同名コミック。

この度、WEBザテレビジョンでは、同作のプロデューサーを務める丹羽理沙子氏にインタビューを実施。制作秘話やキャスト陣の魅力、今後の見どころなどについて話を聞いた。

■「等身大の恋心」を実写化したい

――完成した映像を見た率直な感想をお聞かせください

手前味噌で恐縮ですが、想像以上に美しい作品に仕上がっていて、プロデューサーとしても一原作ファンとしても、素直にうれしかったです。座組全体が同じ方向を向いて、セラピーゲームの原作の持つ繊細な世界観をどう表現すれば良いのかを突き詰めた化学反応の結果が現れたのかなと思います。

――原作がとても人気な作品ですが、ドラマ化に至ったきっかけや、経緯は何だったのでしょう?

DMM FILMSとの間でBL作品の実写化の話があり、その企画会議の中で「セラピーゲーム」が候補に挙がりました。傷を抱えた二人が唯一無二の存在と出会って、壁を乗り越えながら信じ合えるようになるというストーリーがすごく素敵で。

誰かを好きになることで向き合わなければいけない怖さだったり、逆に相手を思うことで自分が強くなれたり…そんな等身大の恋心がギュッと詰まっているこの作品を、ぜひ実写化したいと考えました。

■W主演二人は理想通りのキャスティング

――NAOYAさん、冨田侑暉さんの起用理由を聞かせてください

NAOYAさんとは以前バラエティー番組で、冨田さんとはドラマ・舞台でご一緒させていただいていました。

湊は見た目の派手さや言葉の強さがありながらも、心がとってもピュアでかわいらしく、そのギャップが心を掴んで離さない魅力だと思っているのですが、NAOYAさんはキュートなお人柄でありながら、圧倒的な色気も併せ持っていて、表現のパレットがとても豊かな方だと感じていたので、湊のギャップを完璧に体現してくれるだろうと思いました。

逆に静真役は、裏表のない心の透明度と、まっすぐな熱量の高さの両立する必要があると思っていて。冨田さんのストイックな姿勢や、舞台でご一緒した時の爆発力が忘れられず、静真とリンクしたらすごく素敵に映るのではないかなと考え、お声掛けさせていただきました。

実はお二人とも、それぞれ1番にオファーさせていただいた方達だったので、まさに理想で…受けていただけた時はうれしさを感じながらも、絶対にいい作品にするぞ、と改めて身が引き締まる思いでした。

――お二人は関西時代からの友人とのことですが、丹羽Pはご存じだったのでしょうか?またお二人の相性は、プロデューサー目線から見ていかがですか?

恥ずかしながら、決まってから「そういえば…」と気がつきました(笑)。撮影に入る2週間ほど前から読み合わせを何度か行いまして、その時が久々の再会だったようなのですが、すぐに仲良く話していました。

相性に関していうと、バッチリという単語では言い表せないほど良かったのではないかと感じていて。すごく優しいお二人なので、初めてのW主演で大変なはずなのに自分のこと以上に周りを気遣いながら過ごしてくれていて、だからこそお二人はお互いの気持ちを一番理解し合って、撮影期間中は常に心の支えになっていたんだろうなと思います。

そんなお二人の信頼関係や仲の良さが、映像にも良いように作用していて、特に3話の遊園地デートの回は魅力が増していたと思います。

■設定あり…エンディングは「ほとんどアドリブ」

――座長であるお二人は撮影現場ではどういった印象でしょうか?また、撮影現場のキャスト陣の様子はいかがですか?

座長のお二人は監督とよく相談しながら丁寧に作り上げている姿が印象的でした。原作にあるシーンもドラマオリジナルのシーンも、どちらも違った難しさがありましたが、監督のリクエストに応えるお二人の柔軟さや表現力に驚きを感じていました。お二人とも何度も「現場が楽しくて、幸せです」と伝えてくれて、制作冥利に尽きました!

また、待機中はまさに和気あいあいといった撮影現場で、樹役の佐藤瑠雅さんと翔平役のHAYATOさんも含め、撮影していない間はずっと皆で話しているんです(笑)。撮影はまだ夏の暑い時期だったのですが、自分の出番じゃなくても撮影を近くで見ていたり。佐藤さんとHAYATOさんは、クランクアップ後にも現場に来てくれて、「セラピーロスなんです」と言っていました。

ミックスバーのメンバーとも仲が良く、そんなキャスト陣をバーのママ役の山中崇さんが温かく見守っていて、まさに作中のママのようでした!

――丹羽Pのお気に入りのシーンやせりふ、また視聴者が喜びそうな裏話があれば教えてください

原作にあるシーンだと4話で、静真が湊の好きなところをたくさん挙げて「お前には見えていなくても、俺にはお前のいい所がたくさん見えているってこと」と真正面から肯定する場面がお気に入りです。

冨田さんのスパダリ感溢れるお芝居がすごく上手で、それに照れている湊も可愛らしくて。あと今日放送の8話の終盤は、原作でも特に愛されているシーンなので、是非注目して欲しいです!

ドラマオリジナルの要素で言えば、オープニングとエンディングが大好きです。オープニングテーマは龍宮城「SUGAR」、エンディングテーマはMAZZEL「Only You」と、W主演のお二人がアーティストとして活躍されているからこそのお力添えをお願いしました。

原作の世界観の再現性が特に問われるBL作品の実写化において、結構チャレンジングな試みだと思っていたのですが、2曲とも本当に素敵な楽曲で…まさに実写版「セラピーゲーム」になくてはならないピースになりました。

また、実はエンディングは湊がベランダで二人の日々を思い出している設定で、大部分がアドリブです。撮影がクランクアップの日だったので、作中での湊と静真を一通り演じ終えていたことも幸いして、お二人もノリノリでいろんなパターンを演じてくれていました。とにかく撮れ高が良すぎて…いつかご覧いただける機会があれば良いんですが…(笑)。

■うれしいのは「セラピーゲーム」が色々な形で広まること

――丹羽Pの推しキャラは?

湊と静真も言わずもがな推しなのですが…、ママとミックスバーのメンバーたちです!(笑)。クランクインがバーのシーンからだったのですが、山中さんの原作のママが現実に飛び出してきたかのような麗しさに、一瞬で心を射止められました。

バーのメンバーはドラマオリジナルキャラクターですが、2人の恋をなんだかんだお茶目に応援している姿が、すごくかわいいんです。

――視聴者からの反響をどのように感じていますか?

多くの方にドラマ「セラピーゲーム」を楽しんでいただけているようで、感謝の気持ちでいっぱいです。

プロデューサーとして一番うれしいのは、ドラマを入り口に原作にハマっている方がいたり、逆に楽曲からドラマを知ってくださった方がいたりするなど、大好きな「セラピーゲーム」の世界が色々な形で楽しまれて、広まっていること。

来年1月には舞台版の上演も控えているのですが、素晴らしい原作の世界観をさまざまな形で表現して届けたいという思いがスタートからあったので、それが少しでも叶っているのかなと思うと実写化出来て良かったなと素直に感じますし、改めて機会をいただけた日ノ原先生に御礼申し上げたいです。

■今後の見どころは「息を呑むほどの演技と映像美」

――最終回に向けての見どころと視聴者へのメッセージをお願いいたします

先週放送した7話では、湊と静真に最大の危機が訪れました。8話と最終回では、揺れ動く湊と覚悟を決めた静真を、NAOYAさんと冨田さんがまさに体当たりで演じてくださり、思わず息を呑むほどの迫真の演技と映像美も相まって、ドラマ全話を通して最大級に切なく愛おしいエピソードになっていると思います。

互いに信じ合うことの難しさを乗り越えて、賭けから始まった2人の恋が成就するのかどうか、ぜひ最後まで見届けて欲しいです!

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