1.場所を譲ってくれる
猫がいるときに座ろうとするとスッと移動したり、寝ようと布団に入ったとき、上で寝ていた猫が足元の方に移動したりして場所を空けてくれることがあります。まるで飼い主の行動の邪魔にならないように、気遣ってくれているようにも見えます。
愛猫との関係が親密であれば、もしかしたら猫も「どうぞ」の気持ちで譲ってくれたのかもしれません。一方で、その背景には「場所の共有をしたくはない」「いまはベッタリ寄り添わずに距離を保ちたい」という気持ちがあることも考えられます。
猫の気遣いと本音は紙一重なのかもしれません。
2.アピールが小さな鳴き声や軽いタッチ
動物は自己欲求を強く持っていると思われがちです。しかし、飼い主が別の作業をしているときには、ごはんの催促もおもちゃ遊びの要求も小さな声で鳴くか、ちょんちょんと前足で触れるだけの動作で呼びかけることがあります。
この行動は、とても遠慮がちに感じられますが、実際には、過去の行動が大きく影響しています。
ふだんは猫が何も言わなくても飼い主さんが率先して用意してくれる場合、その信頼から、猫は過剰なアピールは不要だと理解しているのでしょう。平和的に気持ちを伝えたいだけなのです。

