3.甘えたいのを我慢する
壁や椅子の脚に頬をスリスリして甘えたそうにしているのに、膝に乗ってくることもなく、少し距離を置いて座り込むときがあります。特に飼い主が何かの作業中のときには、甘えたいのを我慢しているように見えます。
ところがこれは飼い主への「遠慮」「気遣い」というよりは、猫の性格からくる慎重さです。幼少期に母猫に甘えたいときに、すぐに甘えることができなかったような猫は「甘え行動」を全開で見せることが苦手なのです。
ひときわ甘えん坊な猫なら、甘え行動を全面に出して「邪魔」することが多いものです。自分をコントロールできる猫は、ちょっとだけ寂しい過去があるのかもしれません。
4.元気がないときに寄り添ってくれる
飼い主の元気がないとき、猫がそっと寄り添ってくる姿は、まるで元気付けてくれているかのようで、心が温かくなる行動です。風邪などで体調を崩したときだけでなく、精神的に疲れてしまっているとき、愛猫のなぐさめは嬉しいものです。
ところが実際の猫は飼い主の異変に気づいて、いつもと違うことに不安を感じている可能性があります。猫は人間の声や動き、ニオイ、生活リズムの変化にもとても敏感です。
猫は不安があると、本能的に安心できる場所を求めて、自然に飼い主に寄り添う形になってしまうのです。とはいえ、猫は親密な相手を思いやる気持ちを持っていますので、寄り添う行動も猫なりの愛情表現のひとつなのです。

