皮膚がんの患者数が年々増えていることをご存知でしょうか。高齢化に伴い10年前の2倍以上に増え、年間3万人罹患しています。
軟膏を塗ってもしばらく治らなかったりシミがどんどん大きくなってきたり、その原因は加齢のせいではないかもしれません。
今回は予防法などを解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「皮膚がん」を疑う症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
皮膚がんに対処する時のポイント

皮膚がん発症を予防するポイントを教えてください。
皮膚がんのリスクを減らすためにSPF15以上の日焼け止めを使用した紫外線対策が有効で、帽子・日傘・長袖・サングラス・UVカット効果のあるコンタクトレンズもお勧めです。細胞に傷が付くことが原因で刺激がリスクになっているため、ほくろをいじったり取ろうと傷付けたりしないようにしましょう。ビタミンエースと呼ばれるビタミンA・C・Eを摂ることもおすすめです。
ビタミンAは粘膜・細胞の成長と免疫機能の改善に働きかけ皮膚免疫に役立ちますし、ビタミンCとEは抗酸化作用があり紫外線で細胞が錆びないように守ってくれます。
命に関わる病気ですか?
他のがんと比較すると死亡率は低いのが現状です。血管やリンパ管を通してがん細胞が散らばり脳や肺など臓器へ転移すると命に関わりますが、早期発見ができれば治療部位も小さく済むため、進行しないうちに対処できれば危険度も下がります。皮膚に違和感を感じたらまずは病院へ行きましょう。
家族ができるフォローは何かありますか?
客観的に見て肌状態が前と違うなど気付いたら教えてあげることが発見に繋がります。既にがんと診断された場合ご家族の方も辛い気持ちになると思いますが、患者さんのためにも暗い表情で接することはせずにリラックスできる環境をつくりましょう。好きなことや趣味など楽しいと感じる時間は脳に良い作用があり免疫力が上がることが分かっています。長期に渡る治療だと患者さんもご家族も疲れがでてきますので、時には治療を一時休憩して気晴らしすることも必要です。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
年々、検査や治療法が向上しており新薬も出てきていますのでなるべくお体に負担をかけない方法でがん治療ができるようになってきています。ただ手遅れにならないことが前提です。皮膚がんは初期段階では自覚症状がないことがほとんどで見た目に現れやすいことが特徴ですので、上記の「皮膚がんを疑うポイント」を参考にしていただき、思い当たる時は相談に行きましょう。
編集部まとめ

メラノーマという言葉は耳にしていましたが、それ以外にも皮膚がんにはいくつもの種類があることが分かりました。まずは気付くことが大事です。
普段から、自分の体を見ていないと病変に気付くことができないので顔・手足・足の裏など特に皮膚がんに罹患しやすい部位は観察しておきましょう。
皮膚がんに限らずですが、免疫力がないとがんに負けてしまうので日頃からビタミンを摂り、適度な紫外線対策をしてよく笑うなど細胞を活性化していくと良いですね。
参考文献
悪性黒色腫(メラノーマ)(日本形成外科学会)
海外の情報(厚生労働省)
メラノーマ(ほくろのがん)(日本皮膚科学会)

