1.性格や行動の傾向の違い
猫の大きさによって、性格や行動が明確に決まるわけではありません。
しかし、繁殖の目的や遺伝的背景などによって、性格の傾向が見られることがあります。
大きい猫種の傾向
メインクーン、ノルウェージャンフォレストキャットなどの大型猫は、穏やかで落ち着いた性格が多いとされています。
大型猫は成猫になるまで年月がかかり、子猫らしい活発さがゆるやかに落ち着いていくためで、ジャンプやダッシュよりもゆったりとした行動を好む傾向があるといわれています。
小さい猫種の傾向
アビシニアン、シンガプーラ、マンチカンなどの小型猫は、機敏でよく活発に動き、遊び好きな傾向が強いと言われています。
体が軽く、ジャンプや走るといった動作にエネルギーを多く使えるため、一般的には探索行動や上下運動が多くなるといった特徴があります。
2.成長スピードの違い
成長のスピードも、大きい猫種と小さい猫種で違いがあります。一般的に、大型猫は小型猫に比べてゆっくりと成長すると考えられています。
大きい猫種
大型の猫は、骨格や筋肉の形成に時間を要するため、完全な成猫になるまで2~5年かかることが多いです。
激しいジャンプや高い場所への昇り降り、肥満などは、関節に負担がかかってしまい、股関節形成不全や膝蓋骨脱臼の原因となります。
小さい猫種
小型猫は発育スピードが速く、生後1年程度でほぼ成猫のサイズになります。
体が小さい分、ささいな栄養不足・過剰摂取でも大きな影響が出やすいので注意が必要です。低血糖を避けるため成長期用のフードを与える、体重増加による関節への負担を避けるなどの栄養管理をしましょう。

