アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
ワフウフさんとお散歩をしている途中、お店でセール品の洋服を見ていた母・あーちゃん。定価7980円が50%オフになっていたのですが、値札をしばらく見つめたあと、「1万円くらいね!」と言いだし、ワフウフさんは衝撃を受けます。そういえば先日も、798円と698円の商品を見比べて「どっちが安いの?」と聞かれたことを思い出し、あーちゃんは数字の理解がどんどんできなくなっているのだとワフウフさんは再確認しました。こんな状態で今も父と暮らしていたら、言われるままにお金を取られてしまうことは容易に想像できるため、施設に入居して物理的に引き離すことができてよかったと思ったのでした。
今は強い薬を飲まずに過ごす日々
あーちゃんが暮らす施設のスタッフさんたちは、皆感じがよく、ワフウフさん姉妹も心から感謝しています。しかし、もう少し普段の様子を報告してほしいと思うことも……。特に、施設のかかりつけ医があーちゃんの糖尿病の薬をワフウフさん姉妹に断りなく減らしていたことにモヤモヤしていました。糖尿病の専門医ではないため、本当にこのままお任せしていて大丈夫なのか、ワフウフさん姉妹は心配しています。

今日は、認知症を診てもらっている病院へ行く日。あーちゃんは、しっかりオシャレをしています。私たちがかわいいと口々に言うと……。

まんざらでもない様子。

先生に、今日はあーちゃんがオシャレをしていることを伝えると、先生も褒めてくれました。

看護師さんからもお褒めの言葉をいただいたあーちゃんは……。

見るからにテンションが上がっています(笑)。

そして診察。先生から最近の様子を聞かれたあーちゃん。

先生から出されている薬のおかげで、調子がいいと答えます。しかし、あーちゃんが睡眠薬だと思って服用しているのは、効き目がゆるやかな漢方薬なのです。

あーちゃんの言葉に続けて、私も最近の様子を補足。

先生は、あーちゃんの状態をしっかりと見極めて薬を調整してくれていて、今は強い薬を飲んでいない状態です。

初めてこの病院にかかったとき、先生はもっと症状を抑えることはできると言ってくれていたのですが、まさに今がその状態。あーちゃんにしっかり向き合ってくれる先生には、感謝しかありません!
今日は認知症の専門医を受診する日。姉・なーにゃんが施設へ迎えに行き、あーちゃんはフリフリのカーディガンにヒラヒラの花柄のスカート、キラキラのビジューがいっぱいついた靴を履いて、ウィッグにアクセサリーにとフル装備です。私たちが「かわいいね!」と言うと、あーちゃんは「そうかしら~♡」と、うれしそうにクネクネしていました。
診察が始まると、先生や看護師さんもあーちゃんのオシャレを褒めてくれて、あーちゃんは見るからにテンションがダダ上がりです。この病院は、患者の心をつかむのがじょうずな先生やスタッフさんばかりで、感心します。先生から、最近の睡眠や体調について聞かれたあーちゃんは「お薬を出していただいていますから!」と、問題ないことを笑顔で伝えていました。
実は、あーちゃんは先生から処方されている睡眠薬のおかげで眠れていると思っているのですが、飲んでいるのは漢方薬のみ。先生は、あーちゃんの状態を見極めながら、こまめに薬を調整してくれているおかげで、今は強い薬を飲まずに過ごせているのです。初めてこの病院にかかったとき、先生から「記憶力を回復させることはできないけれど、困った症状をもっと抑えることはできる」と言われたのですが、まさに今がその状態。先生には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
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たくさんの病院がある中で、心から信頼できる先生に出会えたことは、あーちゃんにとってもワフウフさん姉妹にとっても、本当にラッキーだったと思います。オシャレを褒められて喜んでいるあーちゃんも、かわいらしいですよね。これからも、そのときの状態に合った薬をうまく使いながら、あーちゃんには穏やかな生活を送ってほしいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

