“突然の動悸や頻拍”は「発作性上室性頻拍」が原因? 40~50代が知っておきたい基礎知識を医師が解説

“突然の動悸や頻拍”は「発作性上室性頻拍」が原因? 40~50代が知っておきたい基礎知識を医師が解説

発作性上室性頻拍の治療

発作性上室性頻拍の治療は、患者の症状と発作の特徴に合わせて慎重に選択されます。
治療には大きく分けて薬物療法、対症療法、カテーテルアブレーション3つのアプローチがあります。

薬物療法

ATP製剤(頻拍を止める薬)やβ遮断薬(心臓の負担を減らす薬)などを投与し、心拍数を正常に戻します。
頻回に発作が起こる場合は、継続的な薬物療法によって発作の頻度と強度を抑制することで生活の質の改善が狙えます。

ただし、薬物療法では発作性上室性頻拍を根治できるわけではありません。

対症療法

発作時の対応として、息を長く止めてこらえたり(バルサルバ法)、冷水を飲んで迷走神経を刺激したりする方法があります。

カテーテルアブレーション

発作性上室性頻拍の原因部位が特定できた場合は、カテーテルアブレーションによる治療が検討されます。カテーテルアブレーションは、問題部位までカテーテルを到達させたのち、高周波で焼灼する手術です。
カテーテルアブレーションでは頻拍の根本的な原因を取り除くことができ、治療成績もよいことで知られています。

発作性上室性頻拍になりやすい人・予防の方法

発作性上室性頻拍は、WPW症候群などの心疾患や他の心疾患が原因となって起こることもありますが、一般でも若年層から中年層まで、広く見られる疾患です。

心臓に構造的問題が原因となりうるほか、精神的・肉体的ストレスが多い人、不規則な生活習慣を送っている人も発症リスクが高くなります。

発作性上室性頻拍の予防には、生活習慣の改善が重要と言えるでしょう。

ストレス管理を徹底し、十分な睡眠と規則正しい生活リズムを心がけましょう。
カフェインやアルコールの過剰摂取を控えることも、予防に効果的と考えられています。

発作性上室性頻拍では治療を必要としないようなケースもあるものの、自覚症状がある場合の自己判断は推奨されません。気になる症状があるときは、早めに医療機関を受診し、検査と診断を受けることが、正しい予防法と言えます。


関連する病気

房室結節リエントリー性頻拍(AVNRT)

房室回帰性頻拍(AVRT)

Wolff-Parkinson-White(WPW)症候群

心房頻拍

心房細動

心房粗動

先天性心疾患

肥大型心筋症

拡張型心筋症


参考文献

日本循環器学会 / 日本不整脈心電学会合同ガイドライン2020 年改訂版不整脈薬物治療ガイドライン

日本循環器学会 /日本不整脈心電学会合同ガイドライン 2021 年 JCS / JHRS ガイドライン フォーカスアップデート版 不整脈非薬物治療

日本循環器学会 / 日本不整脈心電学会合同ガイドライン2024 年 JCS/JHRS ガイドラインフォーカスアップデート版不整脈治療

日本循環器学会 / 日本不整脈心電学会合同ガイドライン 2022 年改訂版 不整脈の診断とリスク評価に関するガイドライン

公益財団法人日本心臓財団不整脈に関するQ

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。